夏の猛暑、毎年話題になる地域と言えば埼玉県 熊谷市。
2018 年、今週の7月23日(月)に観測史上最高となる41.1度を更新しました。
日本の夏、どこまで暑くなるんでしょうか?
日本の夏は湿度も多く、暑くてジメッとしているしサウナみたい…
対して欧米では、暑いけど空気が乾燥している。カラッとしているので快適!
と比較される事も多いですよね。しかし、実際にはそんな甘いものではない…
快適とは言い切れない【フランス猛暑あるある】をまとめてみました。
2019年も去年に引き続き異常気象です。こちらも一緒にどうぞ↓↓
ヨーロッパ熱波、2018年はパリの記録的猛暑
まさしく今、フランスは熱波に襲われています。
今週7月26日(木)、この日一番暑かった地域は
モンクリュ (Montclus) : 39.4度
シャティヨン=シュル=セーヌ (Châtillon-sur-Seine) : 38.1度
オーブナ (Aubenas): 37.9度
パリ : 36.2度 (パリ中央は38度)
各地で最高気温が記録されました。
今年(2018年)のヨーロッパ熱波は、パリ最高平均気温の10度を上回る記録的猛暑となりました。
ソース :https://www.francebleu.fr
パリの最低平均気温と最高平均気温
1986から2016年の30年間の最低平均気温と最高平均気温
パリ、7月26日
- 最低平均気温 16.5度
- 最高平均気温 26度
気温の差が激しいフランス、夏でも冷える事がしばしばあります。
パリの最低と最高気温の比較
1873年から観測されている、実際の最低気温と最高気温の記録
パリ、7月26日
- 最低気温 1875年 9.1度
- 最高気温 2006年 36.3度
最高気温を記録した2006年は、ヨーロッパ熱波が猛威を振るいました。
ソース :http://www.meteo-paris.com
2003年ヨーロッパ熱波による死者数は15,000人
1950年代から現在まで観測された強烈な熱波は、1976年、1983年、2003年、そして2006年でした。特に2003年8月、熱波による死者数は15,000人で、イル・ド・フランス、サントル圏に住む多くの高齢者が被害にあいました。
この年の夏、トゥールーズ、ボルドー、リモージュ、モントーバンで記録的猛暑となり、8月4日には40度超えに達しています。
一般家庭、エアコンの普及率は5%未満
2003年の強烈なヨーロッパ熱波は市場に大きなインパクトを与えました。
しかし、フランスの冷房(エアコン)の普及率はまだまだ低い!
現在の所、空調設備の整っている施設は、行政機関・官公庁などの行政施設、商業施設、健康や医療関連施設で、老人ホームや障害者施設などの滞在型施設、第三次産業施設への普及作業が急がれている段階です。
一般家庭に至っては5%未満の普及率ですが、3/4は南フランス在住の個人宅が占めいているので、その他地域での実際のエアコン普及率は1-2%未満となります。
個人宅ではめったに見ない冷房。もし空調設備が整っているお店やレストランがあれば【冷房あり!】とデカデカと書いてアピールします。
猛暑の中、電車内に冷房がなく地獄化する
灼熱の中一番恐ろしいのが乗り物の中、個人の車であれば冷房の効きが多少悪くても、窓を全開にしたりと何とか乗り切れる。
けれど、これが一般の公共の乗り物だったら?
満員の地下鉄車内だったら?
サウナ化した車内に揺られ、汗を噴き出しながら通勤・通学する人は大勢います。
なぜなら、すべての地下鉄や私鉄そしてバスには冷房が完備してないのです…
列車内の温度が41度を超える
満員電車の中は、もちろんサウナ。今週(7月28日現在)、RER(パリ内から郊外行の電車) B線の車内の温度が41度となり、外気温を超えてしまった事が話題になりました。
このような猛暑の中、乗る予定の地下鉄・電車・バスに冷房の空調がついていない場合、ほとんどの路線で車両内が40度超えが発生…
おもいっきりハズレを引いたような感覚に陥り、車内も人も煮えたぎります。
以前より空調設備が整ったRER・地下鉄は多くなったように思いますが、まだまだすべてではありません。現在RATP管轄の車両6割くらいが空調済みとされており、残り4割の車両はメンテナンス予定、2020年までに同様の空調を設備するとされています。
バスの運転手、バミューダパンツで勤務可
大変なのは乗客だけではありません。長時間運転をする運転手も大変です。
最近導入された夏場の猛暑対策として、RATPが運営するバスの運転手15,000人は、男性はバミューダパンツ、女性はスカートを履いて運転する事が出来るようになりました。
期間は毎年5月1日から9月30日までの間、気温が28度を上回った時に限ります。
2018年6月より正式に採用されているので、もし男性がショートパンツをはいてバスを運転していたら、暑さ対策によるものです。
フランス猛暑の過ごし方
- 日中の12時から16時の間は出かけない
- 出掛ける時には、日焼け止め・サングラス・帽子の3点セットを忘れない
- 日中も雨戸を閉めて、熱気を遮る
- ミストタイプの水をスプレーする
- 冷房がついていない車両に乗ってしまった場合、大胆に窓を全開にする
そして水分をこまめに取りましょう。