フランス語を習い始めたばかりの頃
誰がフランス語考えたんだろう…
何でこんなに複雑な動詞の活用にしたんだろう…
と本気で呪った事があるほど、フランス語は劇的に難しい。
しかし最近ではフランスは哲学の国なんだなぁと、フランス語を通して実感させられています。
実践編、フランス語習得の仕方
どこか詩のようで、ピンとこないフランス語表現
実践のフランス語表現について、習得の仕方はこうです。
ピンとこないけど、周りは笑っている
↓
違う話題に話が流れる
↓
笑ってやり過ごす
↓
後で調べる
↓
調べてもピンとこない
↓
誰かに聞く
↓
何となく分かってくる
大体このループで試行錯誤しながら、フランス語を習得していきます。
ピンとくるフランス語の表現もあります
しかし、中には一発でピンとくる表現もあります。
バカンス日程を確保する際よく使います。
便利な言葉【Pont】
pontの主要な意味、日本語では【橋】です。その他にも【橋渡し】【甲板】【デッキ】という意味もあります。
これに、する・作るという意味の動詞【faire】+ pontの冠詞【le】をつけて
faire + le pontとすると
【休日と祝日のように2つの休日に挟まれた平日に休みを取る】という意味を持ちます。
フランス在住の日本人の間では【ポン】だけで通じる事ができます。
来週休みを取る予定にしている場合
Je fais le pont la semaine prochaine.
私は来週、ポンするよー!
みたいな感じで使えます。
持つという意味を持つ動詞【avoir】でavoir le pontとは決して言わないので注意です。
軽々しく訳していますが、実はこの表現の歴史は古く、ナポレオンの甥ナポレオン3世がフランス皇帝に即位した1852年、既に同等の意味で使用されていました。
学校もお休み、ポンの日
バカンスになると本気を出すフランス
バカンスまでの残り時間をカウントしている『vacances-scolaires.education』さんによると、すでに学校カレンダーでポンする日が設定されていました。
2019年5月30日 (木) 、この日は祝日
翌日5月31日 (金) は、この日は平日
から6月1日 (土) 、6月2日 (日) は週末
2018-2019年度5月31日 (金) 、学校 (幼稚園・小学校・中学校・高校) はお休みです。
特に小学生以下のお子さんを持つ多くの方は、この日は働いていないかもしれません。
pont、その他の表現
larousse.frより、その他のpontを使った表現を調べてみました。
Couper (brûler) les ponts (derrière soi).
後戻りを不可能にするような表現
【例】関係を打ち切る、絶交する、後戻りできない
Faire un pont d’or à quelqu’un.
高額な報酬で決意させる、サービスを引き出したい時
【例】ヘッドハンティングなど高給で引き抜く・転職などを決意させる
Il passera (coulera) de l’eau (beaucoup d’eau) sous les ponts.
何かをするまでに非常に長い時間がかかる。
【例】何も生み出さない、さばけない、何も起こらない、起こることがない
まとめ
言葉の壁は厚い、
フランス語の壁は恐ろしく厚い…
壁を乗り越えなくても、とにかく簡単なフレーズから覚えて実践する。
今回紹介したpontの使用例はごく一部ですが、faire + le pontはよく耳にする表現です。
身近な表現法を一つ知るだけでも、いろんな場面で話を繋げる事ができます。