壁が薄くて隣人の声が丸聞こえ。フランスで借りてはいけないアパート

生活全般

私はフランスとスイスで8度の引っ越しを経験しましたが、

初めて借りたアパートが「大きなハズレ物件」だった為、そのアパートと同じ特徴の物件を選ばないようにしていたら「借りてはいけない物件」がだんだんと分かる様になりました。

フランスで借りてはいけないアパートの特徴

物件・オーナー・住人といずれかが欠けても居心地の悪い思いをするものですが、せめて物件だけでもしっかりと見極めたいですよね。

ここでは苦い経験をして分かった「フランスで借りてはいけないアパートの特徴」を紹介します。

壁が薄くて隣人の声が聞こえる

パリで住んだ最初のアパートは壁が薄くて隣人の声が丸聞こえ。しかもその隣人は日本人だったので、会話が聞こえないように小声で夫と会話をしていましたが、最初から壁が薄いと知っていたら契約はしませんでした。(笑)

フランスの人たちはアパートや家を内見する時、壁をトントンと軽く叩いていたりしますが、壁の取り崩しが可能かどうかを判断したり、壁が薄いかを確認しています。

自分のアパートの壁と隣人の壁が部厚いと思い込んでいたのだけど、実は間に空間があって中がスカスカしているだけの壁だったので、内見した時にトントン叩いとけばよかったと後悔しています。

共有スペースの階段と自分の部屋が隣接している場合なども建物によっては、上り下りの振動が音となって伝わるので他の住人が階段を利用するたびにドンドンと音が響きます。

▼借りてはいけないアパートの例。こんな感じのアパートは避けたい。

階段の音が響き、壁が薄かったアパート。該当物件です(googlemapより)

ゴミ収集車が瓶を回収する時に爆音がする

ゴミ収集車がゴミを回収する場所に近い部屋は避けた方が良いです。

なぜなら、

ガラガラーガッシャーン、ガッシャーン、ジャラジャラー、ガッシャーン

爆音をたてながら瓶を回収しているので、眠りについた子供がビックリして目を覚ますことがしょっちゅうありました。アパートの規模が大きくなるほど回収量も増えるので物凄い音になります。

ちなみに当時は、フランス式の5階「日本式の6階」に住んでいましたが、それでもかなりの爆音だったので、1階に住んでいる人は耳をふさぐほどうるさかったのだろうと推測しています。

玄関ドアが古すぎる。カギが固くて開かない

ドアのカギが固くて回らない、ドアが開かない。

鍵はささってるけど回らない。

ヨーロッパに滞在している方であれば、こんな経験された方も多いのではないでしょうか?

開け方が分からなくてもコツさえ掴めば簡単に開くドアもありますが、ヨーロッパには古い建物が多いのでもう寿命を迎えているドアもあります。

なので、錠に差し込んだ鍵が回らずドアが開かなくて悪戦苦闘する上、冬場の寒い時期になると一層ガチガチに固くなり鍵が回りません。

アパートの内見をする時には、不動屋さん、もしくはオーナーが玄関のドアを開けるので気づきにくい箇所ではありますが、ぜひ契約する前にドアの開け閉めがスムーズにできるのか自分で試してみてください。

窓付近が寒い。隙間風が吹き込んでいる

もし内見した時が寒い時期であれば、窓際に立ってみてそこだけ寒くなってないかチェックしてみて下さい。

窓が古くて断熱効果のないものや隙間風が吹き込んでいる事もしょっちゅうあります。(両開き窓の場合はきちんと閉まってない事も…)

二重窓になっているかも確認する大事なところですが、熱が窓から逃げていくようであれば部屋はなかなか温まらないので冬の間寒い思いをします。

自分でリフォームしていて雑。コンセントの位置が微妙

フランスでは自分でアパートや家をリフォームする人って多いのですが、素人丸出しで出来上がりが「雑」なお宅を結構みかけます。

  • キッチンのタイル壁を上からペンキで塗り直しているけど、ペンキを塗る前に掃除や下地処理がされていないので仕上がりが悪い。
  • ペンキが垂れている。塗り方が雑。
  • ドアの取り付けが悪くて閉まらない。
  • クローゼットも閉まらない。
  • 壁を壊して部屋の間取りを変えてはいるが天井に壁の跡が残っている。
  • コンセントの位置も変えているが実用的ではない。
  • 暖房の取り付け位置がおかしい。

さらに新しくリフォームしているけど趣味がおかしかったり、断熱工事済みといいながら、窓枠にシリコンでコーティングしているだけの人もいるので注意です。

こういった場合でも一応はリフォーム済みとして家賃に上乗せされています。

※リフォームによって最終的な物件の価値を上げてる場合もありますが、仕上がりがプロ並みでなければ値下げの交渉対象になになります。(購入する時)

道路に面した部屋

道路に面した部屋(日本式1階)に住むと、通行人の視線を遮るために常にカーテンを閉めたり、防犯の為に雨戸を閉めるので、どうしても部屋の中が暗くなります。さらに街中に住んでいる場合は夜中に酔っ払いが人の部屋の前で大声で話しているので騒音に悩まされている人も多いです。

教会に近い場所

私の家の近くには真新しい教会とその隣にはアパートが並んで建っていますが、教会の鐘の音がダイレクトに聞こえすぎてなかなか売れないと不動産屋さんが話していました。

特に赤ちゃんのいる家庭ではお昼寝が出来ない場合もあるので、物件を見たついでに教会の鐘の音のボリュームと頻度も確認しておいた方がよさそうです。

住人にフェット好きがいる

こればかりは住んでみないと分かりませんが、フェット(飲み会みたいなもの)をよくやる人はお友達を沢山家によんで大ボリュームの音楽をガンガンかけているところもあるので、真下や真横に住んでいなくてもアパート全体に音が鳴り響いている場合があります。人が行ったり来たりするし、ドアが開くたびに騒音が溢れ出しているので、住人のイライラが高ぶる事もしばしばです。

アパートの最上階の屋根裏部屋は、学生さんなど若い方が借りている場合も多いので、その真下に住んでいるとフェットをするたびに騒音に悩まされるなんて場合もあります。

換気が不十分でカビが発生する

フランスは湿気が少ないのになんでカビ?

と思うかもしれませんが、カビが発生しやすい状況があります。

まず浴室に窓がないアパートをよく見かけますが、天井にカビが発生しやすくなります。窓が無ければ浴室に換気扇がないとカビが至る所に発生してしまいますが、内見の時に換気が正常に出来てるかチェックする必要があります。

そうでないと浴室だけでなく浴室に面したお部屋や廊下がカビだらけになるからです。


▼換気扇が機能しているかのチェック方法

ティッシュを一枚置いてみる。ティッシュが吸い付いていれば大体問題ない。

私が住んでいたアパートは、寝室が浴室とつながっている間取りだったのですが、お風呂の換気が正常でなかった為、寝室のクローゼットの中とか壁に埋め込んで作られていた本棚の奥にカビが大量に発生していました。

あと窓枠が木製で古すぎる場合も雨水がちょっとずつ壁に浸透して窓枠付近の壁にカビが発生している事もあります。

修理していない箇所が多々ある

蛇口の取っ手が外れたまま。壁紙や天井が剥がれている。壁に穴が開いているなど…

部屋の状態が悪いのを放置している場合、目には見えない何かしらのトラブルをそのままにしてるタイプの大家さんもおります。

水回り・電気回線のトラブル、換気が機能していない、キッチン設備に不具合が多い、ドアや窓が古い、暖房が効かないなどのトラブルも多いので購入したり借りない方が良いです。

ヨーロッパの古い町並みと建物は素敵なんですが、実際に住んでみると物件が古いので水漏れが起こったり、お湯が出てこなくなったり、トレイの水が止まらなくなったり、とても困った状態に陥ってしまう事が度々あります。

大家さん(不動産の管理会社)がマメで信頼のおける方であれば管理が行き届いているので、ちょくちょく修理をされているし総じて状態が良いです。こちらがお願いした時も直ぐに対応してくれます。

家具や設備が使いづらい

最後に家具付きアパートを見た時にオーナーさんの変わり具合が垣間見れる時があります。

狭い部屋に明らかに不似合いな大きめの家具を並べていたり、折り畳み式のソファーベットを2つも置いていたり、洗濯機の上に冷蔵庫を置いたりして、なんでこれをこんなとこに置いているの?

という家具付きアパートもあります。

大家さんは変わっているだけで親切な方も多いですが、明らかに備え付けの家具や設備が使いづらい場合も多いです。

まとめ

海外でアパートを借りる場合、手続きもややこしく中々部屋が見つからない場合もありますよね。今回紹介した借りてはいけない物件の特徴はフランス特有のものもありますが、中庭があるアパートは驚くほど都会の騒音が聞こえてこないのでお勧めです。

管理費用、管理費に含まれているもの、前住人の方の水道・電気・ガス代や住民税なども大事なチェックポイントになりますので、不明な事があればどんどん聞いてみましょう。

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