フランスで必要な1か月の生活費は?一人暮らし・カップル・家族連れの生活費は?

フランスで必要な生活費はいくら?フランスで1か月生活する最低限度額を徹底的にまとめたよ。お役立ち情報
フランスで必要な生活費はいくら?フランスで1か月生活する最低限度額を徹底的にまとめたよ。

画像:Werner Heiber,Pixabay


夢を追いかけて海を渡る人、

パートナーと新しい共同生活を始める人、

家族と共に向かう海外赴任地など、


日本を離れ海外生活をスタートさせる時、

ワクワク感もありますが、多少の不安は付き物です。


特にフランスの場合、着いた当初からフランス語がベラベラに話せる人はいません。

言葉の壁・文化の違い、ただえさえ苦労します。


なので当分の間は、せめてお金の苦労はしたくない!!


やりたい事に専念できるように、

フランスで生活するにはどれくらいの費用がひつようなのか?

今回は「フランスで必要な生活費はいくら?フランスで1か月生活する必要限度額」をまとめてみました。

フランスで必要な生活費

フランスで生活をするのにいくら必要なのか?

ただ単にフランスといっても、パリと地方では物価が全然ちがうし、

1人暮らしなのか?

2人暮らしなのか?

家族と住むのか?

シチュエーションによって必要な生活費は変わってきます。

シチュエーション別、生活費に必要な代表的な項目を調べてみました。

パリで必要な生活費の平均 (ワンルームの場合)

まずはパリの物価、

ワンルームで1人暮らしをする為に必要な、生活費の平均を見てみましょう。

家賃 (治安のいい場所)800ユーロ~
パリの中心地:1157ユーロ
電気・ガス(フランス平均)
オール電気:54ユーロ
電気とガス:22ユーロ
水道代家賃に含まれている場合が多数
(パリの場合:3,43 €/m3 )
食費ものすごく節約して213ユーロ~
通信費ADSL:28.65 ユーロ
携帯 30GB:10ユーロなど
交通費 (パリの1-5ゾーン)75.20 ユーロ
保険代 (アパートの保険料)18 ユーロ
医療費一般医 ( 基本額 ) :25ユーロ~
専門医 ( 基本額 ) :35ユーロ~
専門医によって130ユーロくらいまで有
外食費 (飲み物代別)ランチ:15ユーロ
ディナー:30ユーロ 
映画代
10ユーロ
住民税(1か月分)1か月の賃貸料÷12

(中央暖房・水道代、家賃に含まれる場合もあり)

フランス地方の物価は?

フランスで一番物価の高い都市は、もちろんパリ。

それでは、地方のワンルームに住む場合の物価はどうでしょうか?

フランス全体の平均物価は次の通りです。

家賃(人気都市・中心地)647.92 ユーロ
電気・ガス(フランス平均)
オール電気:54ユーロ
電気とガス:22ユーロ
水道代家賃に含まれている場合が多数
(パリの場合:3,39 €/m3 )
食費200ユーロ~
通信費ADSL:26.5 ユーロ
携帯 30GB:10ユーロなど
交通費54.35 ユーロ
保険代 (アパートの保険料)14 ユーロ( Île-de-France の場合)
医療費一般医 ( 基本額 ) :25ユーロ~
専門医 ( 基本額 ) :35ユーロ~
専門医によって80ユーロくらいまで有
外食費 (飲み物代別)ランチ:12ユーロ
ディナー:25ユーロ 
映画代10ユーロ
住民税(1か月分)1か月の賃貸料÷12

(中央暖房・水道代、家賃に含まれる場合もあり)


「パリの物価」と「最安値の都市の物価」フランスと日本の平均物価を比べている、こちらの記事も参考にどうぞ!
↓↓


そして、家賃の高い都市ランキング【フランス10都市】
こちらも参考にどうぞ!(2018年1月・le parisien 調べ)
↓↓

フランスで1か月生活する最低限度額は?

パリのワンルームで一人暮らしをする場合、生活費だけで最低に1400~1500ユーロは必要です。

日本円に換算すると毎月最低でも18万弱ちょい。

一年フランスに滞在したい場合は、最低でも220万円ほどが必要になります。

ただ節約してこれくらいの生活費なので、フランス国内を旅行したくてもどこにも行けません。

月に一度レストランに行けたらいいくらい、

贅沢品はもちろん買えないし、洋服も買えるかどうか

お友達の家で遊んだり、公園を散歩したり、無料のアクティビティに参加したり、

不要な雑貨は買えませんが、買うとするならプチプラショップで節約をしたり、

遊び方が地味になります…


またフランスの地方やパリ郊外で1人暮らしをする1か月の生活費目安は、最低で1200ユーロです。

どの都市に滞在するかによりますが、フランス地方の物価はパリより平均で13%ほどお安くなります。


ただこのフランスで生活する最低限度額は、

節約上手なフランス人の平均額です。

フランスで必要な生活費 (カップルの場合)

続いては、誰か生活を共にする人いる場合。

1人いくらあたりいくら必要なのかパリでの平均生活費を見てみましょう。

家賃 (50㎡あたり、パリの中心地)1630 ユーロ ~
電気・ガス(フランス平均70㎡未満)
オール電気:137ユーロ
電気とガス:66ユーロ
水道代家賃に含まれている場合が多数
(パリの場合:3,39 €/m3 )
食費400 ユーロ~
通信費ADSL:26.5 ユーロ
携帯 30GB:10ユーロ (1人)
交通費54.35 ユーロ (1人)
保険代 (アパートの保険料)23 ユーロ~
医療費一般医 ( 基本額 ) :25ユーロ~ (1人)
専門医 ( 基本額 ) :35ユーロ~ (1人)
専門医によって130ユーロくらいまで有
外食費 (飲み物代別)ランチ:15ユーロ (1人)
ディナー:30ユーロ (1人)  
映画代10ユーロ (1人)
住民税(1か月分)1か月の賃貸料÷12

2人で50㎡のパリのアパートに暮らす場合、一人あたり約1200ユーロくらいです。

(2人で一月、2400ユーロくらい)


夕飯の時に少しワインをプラスしたり、おうちごはんを充実させることができます。

広めの部屋を借りて気分的にゆとりがでます。

フランスで必要な生活費 (4人家族の場合)

4人家族の場合、収入の出所がおなじだと思います。

子供2人がいる場合、最低でもこれくらいの生活費が必要になります。

家賃 (80㎡あたり、パリの中心地)2610 ユーロ ~
電気・ガス(フランス平均80㎡以上)
オール電気:214ユーロ
電気とガス:98ユーロ
水道代家賃に含まれている場合が多数
(パリの場合:3,39 €/m3 )
食費630ユーロ~
通信費ADSL:26.5 ユーロ
携帯 30GB:10ユーロ (1人)
交通費54.35 ユーロ (1人)
保険代 (アパートの保険料)29 ユーロ~
医療費一般医 ( 基本額 ) :25ユーロ~ (1人)
専門医 ( 基本額 ) :35ユーロ~ (1人)
専門医によって130ユーロくらいまで有
外食費 (飲み物代別)ランチ:15ユーロ (大人1人)
ディナー:30ユーロ (大人1人)  
映画代10ユーロ (大人1人)
住民税(1か月分)1か月の賃貸料÷12

パリで80㎡のアパートを借りる場合の最低ラインは、5000~6000ユーロ以上です。

※この生活費には、教育費・給食費・レジャー費・交際費・雑貨費・衣類・嗜好品にかかる費用などは含まれていません。

一年に換算すると最低60,000~72,000ユーロ(約750~900万)、この金額は質素に暮らした場合に必要な額です。


※家賃は、フランス人が探す平均値最低の賃貸料、食費はフランス人の平均値で換算。
※ただこの年収では、家族向けの物件(パリ)を借りる事が出来ません。

パリ郊外で家族4人で暮らす場合

しかしながら、家族4人でパリの中心地に住む。

一般的な家庭の人は、できるわけがありません。

家賃が苦しくて質素になるくらいなら、5キロほど離れた治安のよい郊外に住む家庭がほとんどだと思います。

※ただ駐在員のご家族の場合は、お友達を見つけるのにはパリは最適


例えば80㎡のアパートパリの近郊で借りた場合、

家賃を1600ユーロぐらいで収める事が出来ます。

この場合、1か月の生活費を最低で3000ユーロ弱まで抑える事ができますが、

この場合も、教育費・給食費・レジャー費・交際費・雑貨費・衣類・嗜好品にかかる費用は含まれません。

フランス人の1か月の平均食費 (1人当たり)

フランス人の1か月の平均食費は、213ユーロから558ユーロ(2016年調べ)

18歳から24歳の若者:291ユーロ

34歳以上:351ユーロ

高給取りの独身貴族 :558ユーロ

最低:213ユ―ロ

ちなみにフランス人の1か月の平均食費は、4人家族で一か月630ユーロ

カップルの1か月の食費:389ユーロ

子供がいるカップル:550ユーロ

(ソース:testavis.fr/budget-alimentaire-2016)

フランスで一番高いものは何なの?

フランスで一番高いもの?

それはズバリ、住居費と外食費です。

外食費は浮かせることが出来ますが、住居費を節約する事はできません。

フランス(パリ・各地方)の平均的な家賃、これくらいを目安にするとよさそうです。

フランスの平均家賃

フランスの平均家賃。

フランス地方にワンルームを借りる場合。

この場合の平均賃貸料を見てみましょう。

()内の都市は、各地域の主要都市名

アルザス(ストラスブール)610ユーロ
アキテーヌ (ボルドー)534ユーロ
オーヴェルニュ(クレルモン=フェラン )450ユーロ
ブルゴーニュ (ディジョン)450ユーロ
ブルターニュ(レンヌ)403ユーロ
サントル(オルレアン)457ユーロ
シャンパーニュ=アルデンヌ (ランス)403ユーロ
フランシュ=コンテ (ブザンソン)475ユーロ
イル=ド=フランス (パリ)967ユーロ
ラングドック=ルシヨン (モンペリエ)533ユーロ
リムーザン(リモージュ)383ユーロ
ロレーヌ(メス)652ユーロ
ミディ=ピレネー (トゥールーズ )
476ユーロ
ノール=パ・ド・カレー (リール)520ユーロ
ノルマンディ(ルーアン)406ユーロ
ロワール (ナント)428ユーロ
ピカルディ(アミアン)675ユーロ
ポワトゥー=シャラント(ポワチエ)450ユーロ
プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール
(マルセイユ)
644ユーロ
ローヌ=アルプ (リヨン)585ユーロ
コルシカ島541ユーロ

パリの平均家賃

パリのどこに住むかで賃貸料がいくらになるか大きく違います。

ちなみにパリの中心地 (1~8区)に住みたい場合、1㎡当たりの賃貸費は、32.64 ユーロ
(50㎡のアパート、1630ユーロ~)

8・9・10・11・15・16・17区の半分(16区より) : 1㎡当たり/ 28.25 ユーロ
(50㎡のアパート、1410ユーロ~)

12・13・14・17区の半分(18区より)・18・19・ 20区 1㎡当たり/ 26.11 ユーロ
(50㎡のアパート、1305ユーロ~)

※フランス人が探す平均値最低の賃貸料です。

パリ生活費の物価は、世界で2番目に高い

世界トップ3、物価が高い都市。

香港・シンガポール、そしてパリ。

もちろんパリの中心地に一般人は住むことはできません.

フランス人の平均給料と比較してみると?

フランス人の一般的な給料で生活できるの?

素朴な疑問ですよね。

生活できるかどうか調べてみました。

2019年 フランス( パリを含む )の最低賃金

週35時間働いた場合:1か月/1.521,22 ユーロ

手取り:1.202,92 ユーロ

更にここから、年に10%くらいの所得税の支払い

アパートを借りる場合は、住民税の支払いが迫ります。


なので実際に手元に残るお金は、毎月 1.050 ユーロほどになります。

先ほど紹介した、フランスの地方で生活する場合、生活費の最低限度額は1.200ユーロ弱


最低賃金で働いている場合、地方に住んでいたとしても生活費は足りません。


フランスでの一般職の平均額(2015年)

男性の手取り:1.739 ユーロ
女性の手取り:1.591 ユーロ

例えば、夫婦そろって一般職の場合の平均手取り合計額は、3.300 ユーロ ほど。


またここからも年に数パーセントの所得税・住民税・自身の不動産を所有している場合は、さらに追加して税金がかけられます。

なのでこのカップルの場合、パリから30キロ離れた郊外、もしくはその他の地方都市で生活しないと生活が窮屈してしまいます。

フランスで必要な生活費 まとめ

フランスで必要な最低限の生活費をまとめると、

  • パリの中心地で一人暮らし(ワンルーム):1400ユーロ
  • 地方・パリの郊外:1200ユ―ロ
  • パリの中心地で2人で暮らす(50㎡):一人あたり1200ユーロ
  • パリの中心地に家族4人暮らし(80㎡):5000ユーロ
  • パリの郊外に家族4人暮らし(80㎡):3000ユーロ

となりますが、実際問題、この手取り金額でアパートの賃貸契約をしたくてもできません。

※働いている場合、年に数パーセントの所得税
※自身の不動産を所有している場合は、追加して税金(地価税)がかけられます。
※最低生活費には、 教育費・給食費・レジャー費・交際費・雑貨費・衣類・嗜好品にかかる費用は含まれません。

※今回ここで紹介した生活費の必要限度額は、節約上手なフランス人の生活費です。

週末にお出かけしたり、おしゃれな服を買って、旅行に行きたい場合は、その分を追加で持っていきましょう。


特にパリはとても物価が高く、たとえ役職についた平均給料の人でも生活が苦しくなります。

節約上手な一般的なフランス人、そして共働き世帯でも生活が苦しくなってしまうフランス。

黄色いベスト運動が長引く原因は、ここにあります。


ソース:
testavis.fr/budget-alimentaire-2016/
www.lesfurets.com/assurance-habitation
www.kelwatt.fr/guide/prix-par-mois
www.combien-coute.net/
www.universite-paris-saclay.fr/fr/le-cout-de-la-vie-en-france
lefigaro.fr

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