【フランス】使用済みマスクのポイ捨て。罰金額を300ユーロに提案

フランス現地情報

およそ2か月続いた外出禁止措置が一部緩和されたフランス。

天気の良い日は家族と公園を散歩したり、お友達グループと芝生の上でピクニックをしたりと、以前のような平和な光景を見かけるようになりました。

夕方以降になると「ソワレ」といって、ビールやワインを片手に友人と集まって外で軽く飲み食いしている人たちも多いのですが、

一部の人のモラルのなさ。

「ポイ捨て」が大問題になっています。

使用済みマスクのポイ捨て問題

▼ロックダウンが解除(5月11日)された6日後のリポート。

ウィルス感染を防ぐためマスクを着用する人が増えていく反面、使用済みマスクのポイ捨てが日に日に目立つようになりました。

「15~20m毎にゴミ箱はあるのに、何でか知らないけど通りに捨ててある…」

「意味が分からない。ゴミ箱があるのに…中に捨てなきゃ…」

と、ご立腹のマダム達がインタビューで答えていらっしゃいましたが、

なぜゴミ箱があるのにわざわざ通りにマスクを捨てているのか、こんな身勝手な行動をする人にイライラしてしまうのではないでしょうか。

落ちているマスクが一枚二枚だけではないため、躊躇なくマスクをポイ捨てしている人が多い事がわかります。

現行のマスクのポイ捨ては、68ユーロ(約8000円)の罰金

インタビュー動画に映っている3人目のマダムがおっしゃってたように、使用済みマスクのポイ捨ては「ウィルスを他人に感染させてしまう」非常に残念な行為です。

使用済みマスクのポイ捨て問題はフランスだけでなく日本でも報道されていましたが、例えば清掃員の方が落ちていたマスクを処分する時、手袋やトングを使っていたとしても完全に感染を防ぐ事は難しので、ゴミ拾いの活動を休止しているNPO法人もあるそうです。

(ソース↓)

時事ドットコム


上に置いたBFMTVの動画では、清掃を請け負っている会社のツイートも紹介されていましたが、使用済みマスクのポイ捨てする人達を「マスクをする価値が無い人達」と怒りのコメントを発信されていました。

回収される方や他の通行人の感染リスクなどを全く考えてない自己中な行いを罰する為にはどうしたらいいのか?

フランスの現行法では、公共の場にゴミなどをポイ捨てした場合「68ユーロ(約8000円)」の罰金が科せられていますが、使用済みマスク・手袋などを公共の場にポイ捨てした場合の罰金額の見直しが提案されています。

使用済みマスクのポイ捨て、罰金額を300ユーロにする提案

ジョギング中に見つけた「使用済みマスクと手袋のポイ捨て」。一部を写真に撮りツイートしたフランスの政治家 Éric Pauget氏。

彼は、この危険極まりない迷惑行為を300ユーロ(約3万5千円)の罰金で処罰できるように法案を提出しているので、近いうちに68ユーロの罰金は300ユーロに増えるかもしれません。

▼コメントには「無礼!無責任!信じられないほどの利己的な人!」と、マスクのポイ捨てをした不届き者を非難しているエリックさん。


彼はこのほかにも監視カメラを利用して犯人の特定に繋げたいとしています。


結局の所、300ユーロでなく135ユーロで落ち着きそう(追記2020・6・8)

マスクのポイ捨て以外にもゴミ放置も大問題

マスクのポイ捨て以外にも、フランスでは以前からゴミ放置・不法投棄が問題になっていましたが、外出制限が緩和された直後からゴミ放置問題が復活しました。

下の動画ではアナウンサーの方が「コロナ問題から得るべき教訓とは何なのか?繰り返し話されているのに公園・川沿い・海岸がゴミだらけ。全然意識が変わっていない。」と語り、問題の動画が映し出されています。

どうしたらこうなるのか?良心はないのか?予想以上の汚さで引いてしまいます。

▼外出制限緩和でパリジャンが公園や河岸で集う…残ったのは大量のゴミ@Ralikkumakun5



コロナ以前からのゴミ問題。イギリスから「ゴミ箱みたいに汚い」と揶揄されたパリ。パリ市の取り組みなども紹介してます。

まとめ

フランス人はマスクに慣れていないので苦しいからなのか?

とりあえずマスクを顎につけて外出して、人が増えてくるとマスクを着ける。そして人が少なくなればマスクを顎の位置に戻す。マスクを着けたり外したりを繰り返している「顎マスク族」が多いのですが、通りの途中でマスクを捨てたら、帰りはマスク無しで帰っていくのかなと疑問です。

フランスは住んでいる場所によって街の清潔感が全く違うので、ニュースで紹介されていた場所は特別汚いのかもしれませんが、モラルの低い人が多いのは事実なので、フランスのゴミ放置問題はなかなか解決しません。

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