子宮頸がんワクチンを受ける?受けない?フランスでもの反応は?

子宮頸がんワクチンを受ける?受けない?フランスでの反応は?医療
子宮頸がんワクチンを受ける?受けない?フランスでの反応は?
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事前に予防できる感染症があれば、ワクチンや予防接種で防ぎたい。

特に可愛い我が子であれば、起こりうるすべての感染症から守ってあげたい。

親ならばそう思っているはずです。

国によって、義務・推奨しているワクチンは違うけれども、

個人的にですが、一つだけ。

一つだけ、かなり迷うワクチンがあります。

そのワクチンの有効性と副作用を天秤にかけて、我が子にワクチンを接種させた方がよいのか?どうしようか…

特に女の子を持つお母さんは、考えたことがあるのではないでしょうか?

今回は「子宮頸がんワクチンを受ける?受けない?フランスでの反応は?」について紹介します。

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子宮頸がんワクチンを受けるべきか?

「子宮頸がん」とは、若い女性に増加中の癌で、 女性の「子宮頸部」にできる癌です。

子宮頸がんの罹患数は、年代別でみてみると25歳から44歳が多く、若い世代に目立つ癌です。

日本では年間11,000人が子宮頸がんと診断されていて、2017年の1年間で2,795人が亡くなっています。
(国立がん研究センターがん対策情報サービスの調べ )


子宮頸がん、この予防法・対処法としては、

  • 「子宮頸がんの予防ワクチン」を受けて予防する
  • 定期的に「子宮がん検診( 子宮頸部細胞診)」を受けて、がんの早期発見を目指す

この2つがとても重要になります。

子宮頸がんワクチンで出来る事

性交渉を経験する前に、子宮頸がんワクチンを接種することによって、ヒトパピローマウイルス (HPV)の継続的感染を事前に防ぐことが出来きるので、子宮頸がんの発症リスクを抑える事ができます。

厚生労働省の報告では、 子宮頸がんワクチンは、ヒトパピローマウィルスの継続感染が引き起こす癌化(癌になる形成異常 ) の手前で90%が予防できたとされています。

ヒトパピローマウィルスとは?

ヒトパピローマウイルスって、あまり聞きなれない言葉ですが、

性交渉を経験している人なら誰が持っていてもおかしくないウィルスです。

普通にごくありふれたウィルスなんです。

ヒトパピローマウイルスは軽く100種類以上あるのですが、

高リスク型と低リスク型の2タイプがあります。

  • 高リスク (発がん性あり。 16, 18, 31, 33, 35, 45, 52, 58 型など )
  • 低リスク ( 尖形コンジローマ(イボ)ができる 。6, 11 型など )


子宮頸がんと HPV ワクチンに関する最新の知識と正しい理解のために】によると

  • 性交渉経験のある女性の50%~80%がヒトパピローマウイルスに生涯1度は感染する
  • 自覚症状がないので、いつ感染したかわからない
  • ヒトパピローマウイルスを保有している9割の人は、自己免疫で自然に排除する事ができる
  • 残りの1割は感染が長期持続する
  • 発がん性のある高リスク型(特に16・18型)に長く感染すると、子宮頸がんが発生するリスクがある
  • ヒトパピローマウイルスは女性だけでなく男性にも感染する


ヒトパピローマウイルスは 一過性の感染で終わる事が多く、自己免疫の力で体から排除出来る無症状なものなのですが、

一部の人はウィルスを排除する事が出来ずに、長期にわたり体内に保有してしまします。

子宮頸がんの大きな要因(7割)である、16・18型の高リスク型のヒトパピローマウイルスに、長い期間感染してしまうと、子宮頸がんを引き起こす事があります。

子宮頸がん予防ワクチンの接種率は?

子宮頚がんに有効とされている予防ワクチンなのですが、日本ではワクチンの接種は積極的におすすめしていません。

子宮頸がんの予防ワクチンは、2013年4月より定期接種となりましたが、その2か月後の2013年6月に「積極的な呼びかけを一時中断」しています。

このワクチンの位置づけは、市町村が実施している「定期接種」のままですが、

2002年以降に生まれた女子のワクチン接種率は、1%未満です。

子宮頸がんワクチン、気になる副作用の症状は?

なぜ日本では定期接種なのにワクチンの接種率が低いのか?

それはワクチン接種後の副作用リスク、安全性が不安だからです。


ワクチン接種後に重い後遺症が残ってしまった女の子のドキュメンタリ―や、子宮頸がんワクチンの警告を鳴らす報道をテレビで見た方も多いと思います。

問題となっていたのは、多くの女児がワクチンを接種した後、 失神や関節痛、原因不明の激しい痛みを訴えた事です。

子宮頸がん予防ワクチン接種後に見られる主な副反応として、発熱や接種した部位の痛みや腫れ、注射による痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神などが挙げられます。

【 厚生労働省 子宮頸がん予防ワクチンQ&A より


かなり稀な例ですが、

報告された症例の中には、複合性局所疼痛症候群(CRPS)と似た症状を示す、慢性的な痛み・原因不明の痛みや、筋肉が収縮したり、体がこわばり日常生活に支障がでてしまう後遺症が残った例、

運動神経の障害がおこり、両手・両足に力が入らず、 歩行が困難になった例などが多数報告されました。

ただワクチン接種後に起こる副作用の反応は、そのワクチンの因果関係を問わずに収集されています。

子宮頸がんの予防ワクチン接種後に同じような症状を訴える事が続いたことから、安心な情報が提供できるまでの間、ワクチン推奨の一時的な中止がされたのです。

子宮頸がんでカン違いされている事

子宮頸がんというと、「不特定多数のパートナー」と性関係を持つことで、癌が発症してしまう。

と考えている方が結構います。

これは結構なカン違いです。


例えば特定のパートナーと関係を持っている人でも、ヒトパピローマウイルスに感染します。

これは性交渉している人すべてに起こりえるリスクだからです。



経験人数が多い人でも、ウィルスを自然に排出できて長期継続していなければ、癌が発生するリスクは少ないし、

逆に初体験でウィルスに長期感染してしまう場合だってあるからです。

そして喫煙も子宮頸がん発生の要因にもなります。

ワクチンは大人にも必要?

子宮頸がんワクチン、日本では12歳から16歳に摂取するのが適しているとされています。

なぜならこのワクチンは、ウィルスに感染する前の予防の為であって、性交渉後の「ウィルスに感染」した後はこのワクチンは効かないからです。

特に性体験をもった最初の数年間に感染が頻繁に起こる事が知られているので、16歳前の接種が望ましいとされています。


もし、この年齢までにワクチンを接種しなかったとしても、

20歳ころまでであれば、まだウィルスに感染している確率が低い、特に高リスク型の16・18型に感染している可能性も低いので、この年齢までは推奨範囲としているところがほとんどだと思います。


その一方で、45歳までワクチンの接種が可能との情報をチラホラみかけます。

もし高リスク型のウィルスに感染していないのであれば、この前後の年齢の方まで接種は有効だとしているからなんですが、

高リスク型のウィルスを長期間(例えば5年~15年ほど)持っている人が、このワクチンを接種したとしても 、ウィルスを排除できないので、子宮頸がんへの形成異常(癌化)に移行します。

また閉経後の方は、このワクチン接種しても、ヒトパピローマウィルスに感染しずらくなっているので、結果はさほどかわりません。


ワクチン以外の有効な対処法は、 子宮頸部細胞診をセットにした子宮がん検査です。

1~2年に1度の検診を行う事、早期発見が重要になります。

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子宮頸がんワクチン、フランスではどうなっているの?

日本での子宮頸がんワクチンは1%未満で、かなり低いままですが、

フランスでの子宮頸がんワクチン事情はどうなっているんでしょうか?

フランスでは、80%の女性がヒトパピローマウイルスを生涯の内に一度は持ち、そのうちの60%は性交渉を経験した初めの数年間の内に感染しています。

毎年3000人の女性が、子宮頸がんと診断され、毎年1000人の方が亡くなっているんですが、

気になる接種率など、日本と違うところまとめてみました。

初接種で推奨されている「ガーダシル9」

フランスの子宮頸がんワクチンも日本とおなじものですが、

HPV (ヒトパピローマウイルス)は軽く100種類以上あるので、ワクチンを接種したとしても、すべての子宮頸がんを予防する事はできません。

Gardasil®
(ガーダシル)
子宮頸がんと尖圭コンジローマを予防
HPVのタイプ( 6, 11, 16, 18 )
Cervarix® 子宮頸がん予防
HPV のタイプ( 16,18)
Gardasil®
(ガーダシル9)
子宮頸がんと尖圭コンジローマを予防
HPVのタイプ( 6, 11, 16, 18, 31, 33, 45, 52 , 58 )


一つ注意したいのは、使用する年齢によって、ワクチンを接種する回数が違います。

Gardasil
(ガーダシル)
11~13歳 ワクチン2回接種(初回・6か月後)
14~19歳 ワクチン3回接種(初回・2か月後・6か月後)
Cervarix11~14歳 ワクチン2回接種(初回・6か月後)
15~19歳 ワクチン3回接種 (初回・1か月後・6か月後)
Gardasil9 
(ガーダシル9)
11~14歳 ワクチン2回接種(初回・6か月~13か月の後)
15~19歳 ワクチン3回接種 (初回・2か月後・6か月後)


※1回目のワクチンをガーダシルを選んでいれば、2回目も同じワクチンを継続して使用する必要があります。

初めての子宮頸がんワクチンの場合、 Gardasil9 (ガーダシル9)を選択します。
(尖圭(せんけい)コンジローマの予防「6・11型」と子宮頸がんの予防「16・18・31・33・45・52・58型」の最多9型のウィルスをに対応している )

フランスの子宮頸がんワクチン接種率

フランスでの子宮頸がん予防ワクチンを受けている女子は、20%です。

日本よりは接種率が高いですが、ヨーロッパの中ではかなり低い方です。

フランス保健機構目標のワクチン接種率70%は、程遠い数字になっています。

ちなみにフランス以外のヨーロッパでは、

イギリス…86%
デンマーク…76%
イタリア…71%
スペイン…73%
ポルトガル…87%

となっています。

フランスでは男子にも子宮頸がんワクチン接種?

子宮頸がんって、 女性の「子宮頸部」にできる癌 なのに、なんで男子にもこのワクチンが必要なのか?

って思いませんか?

子宮頸がんが発症してしまう大きな要因は、 ヒトパピローマウイルス (HPV) なのですが、このウィルスは、女性だけでなく男性にも感染します。

そしてこのウィルスが感染する部位は、子宮頸部以外にも、膣・外陰部・肛門・ペニス・喉・口内にも感染します。

子宮頸がんワクチンは、癌の予防にもなりますが、 尖圭コンジローマなどの性病も予防する事ができるからです。

アメリカやオーストラリアなどの一部の国ですでに、男子にもワクチン接種がおこなわれているように、

このウィルスが原因となる癌の発症率を抑える為には、男子へのワクチン接種も必要です。


フランスの医学アカデミーも、男子にもヒトパピローマウイルス (HPV) 予防接種の「必要性」を発表していますが、

現実的にみて、女子のワクチン接種率が低いので、まだまだ時間はかかるんだと思います。

ヒトパピローマウイルスが影響した癌の発生数(部位別)

子宮頸部、膣、外陰部、肛門…4200例/年
喉、口…1500例 /年

2007年より

男性同士のカップルは26歳までワクチン接種を推奨

フランスで推奨されている予防ワクチン接種の年齢は11歳~14歳、

この期間にワクチンを受けていなかった場合、19歳までの接種が推奨されています。

※フランスでは27歳以上の女性が、 Gardasil9 (ガーダシル9) を使用した時の安全性と有効性は研究されていない。

男性の方でパートナーが男性の方であれば、26歳までワクチンを接種する事が推奨されています。

フランスでのワクチン、支払いは?

フランスでは上で紹介した3つのワクチン全てが、健康保険の払い戻し対象です。

代金の65%が健康保険から、残りは加入しているミチュエル(互助保険)によって違ってきます。

Gardasil 9 の代金は税込みで 135,68 ユーロなので、大体88ユーロの払い戻しを受ける事ができます。

フランスで義務化しているワクチンは?

フランスで義務化しているワクチンの情報はコチラをご覧下さい。




【参考サイト】
http://www.jsog.or.jp/uploads/files/jsogpolicy/HPV_Q%26A.pdf
https://www.revuegenesis.fr/vaccins-anti-hpv-la-couverture-francaise-et-internationale/
https://www.santemagazine.fr/sante/maladies/cancer/cancer-du-col-de-l-uterus/huit-choses-a-savoir-sur-le-gardasil-le-vaccin-contre-le-cancer-du-col-de-luterus-194919
https://www.lci.fr/bien-etre/vacciner-les-garcons-contre-le-papillomavirus-humain-une-necessite-pour-l-academie-de-medecine-pour-lutter-contre-les-cancers-2133773.html
https://vaccination-info-service.fr/Les-maladies-et-leurs-vaccins/Infections-a-Papillomavirus-humains-HPV

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