ホームスクーリングを辞めた理由。自宅学習のメリット・デメリット

教育・子育て・バイリンガル
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ホームスクーリング( ホームエデュケーション ) という言葉を知っていますか?

ホームスクーリングとは「教育選択肢」の一つで、学校以外の場所で提供される教育の事をいます。親が先生となって家庭で子供の学習を見る場合が多いのですが、海外のいくつかの国では学校に行かずとも自宅学習だけで義務教育の課程を修了することも可能です。

日本ではまだまだ馴染みが少ないですが、海外では教育選択方法の一つとして一般的にも受け入れられています。

ジャスティン・ビーバーも忙しい歌手活動の合間、移動中のジェット機の中で学習していたし、

家族で世界一周の旅をする。そんな時に役立つ子供の学習ツールもホームスクーリングです。

ホームスクーリングは自宅だけに限らず、世界中のどこにいても学習できるメリットがあるのも魅力なんですが、

実は私の息子もホームスクーリングをかじったことがあり、フランスで通信教育を短期間だけど受けていた事があります。

その時の経験で分かったこと、ホームスクーリングあるある。など、自宅学習を始める前に最低限知っておきたいホームスクーリングのメリット・デメリットを紹介したいと思います。

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ホームスクーリングを辞めた理由

私の息子は小学校1年の時(CP)に、ホームスクーリングをかじったことがありますが、

結論を先に言ってしまうと我が家の場合、

ホームスクーリング… すぐに辞めてしまいました。。

息子の場合、どうしても自宅学習を選ばなくてはいけない事情と時期があったので、

「じゃ、ちょっと試してみるか。」

この程度の理由で自宅学習を開始したのです。

もう3年とちょっと前の話なので、なぜ辞めてしまったのか忘れていたのですが、そん時の記憶が物凄い勢いで蘇ってきました。


何故なら今、

私が住んでいる国(フランス)では、コロナウィルスの影響で学校が閉鎖され自宅学習の一択になっているからです。


それで思い出したのですが、

今の状況があの時と同じ状況になっていて、すでに限界を感じています…

なんで我が家がホームスクーリングを辞めてしまったのか?

簡単に言えば、

私がパンクしてしまったからなのですが、

その原因は親の安定した精神力と根気強さが必要になるからです。

ホームスクーリングは、子供のやる気以上に親の資質も問われる

「ホームスクーリングで大事なのは子供のやる気!」

と他のサイトでも書いているように、お子さんのやる気は大事です。

でも実は「子供のやる気」以上に大事なものがあるんです。


それは自宅学習を上手くサポートしてくれる家族。

子供に合う学習方法で「忍耐強く」教えてくれる親が必要です。


通信制なので採点をつけてくれる先生はいましたが、

家で学習している間の先生は「親」です。

ホームスクーリングに向いている子供・向いていない子供のタイプは確実にありますが、教える側の親の資質もかなり重要だと実感しました。

少なくとも子供が小学校の間は、勉強ができる子であろうと親はずっと一緒に学習を見る必要があります。

何度も何度も繰り返し分かり易く教えていくことで苦手な教科を克服することが出来たり、学習内容を事前に把握・計画しながら無理をせずコツコツと進めていく必要があります。

これは子供だけでは出来ない事なので、親の指導力や計画性がとても大事になります。

イライラしやすい状況に陥り、先生役が務まらなかった

イライラしやすい親には先生役が務まらない。

そんな環境で勉強しなければいけない子供が可哀そうだし、学力も伸びるわけがない。

と頭ではわかっていても

私には忍耐力がまったくなかったのでイライラがでてしまっていたのです。

我が家には決まったループがあって、これに陥ると親の私がイライラしてました。

イライラに発展しやすかったループ
  1. 学習を始める前に問題文が理解できないという壁
  2. 学習サポートのツールや分かり易いイメージや図を使って何度も繰り返し説明した結果、過ぎていく時間。
  3. 時間をかけて勉強した割には、すぐに忘れる。


休憩を入れて気分を切り替えさせる事は十分にしていても、子供の集中力には限界があるので、上のループを繰り返すだけで、結局何も進まないという焦りが出始めてきたのです。

ずっと家にいる事で集中力が途切れてしまい、問題を書き写すだけで半日が過ぎていくこともあったし、ダラダラと時間だけが過ぎていて学習の効果が全くない事も多々ありました。

新しい事を勉強して確立するためには繰り返し教える必要がありますが、子供によってはやる気がある時とない時の差が激しく、なかなかスムーズには進んでくれません。

しかも生活している場が学校なので緊張感も全くなく、何にも進まない焦りもあるし、小さな弟は邪魔しに来るし、イライラは簡単に再発しやすくなります。

子供と四六時中一緒にいるので疲れる

そして当たり前ですが、子供とは四六時中一緒にいます。

子供はしっかりと休みが取れていても、私は休憩中もオヤツを作っていたり、家事をしていたりしていたのでほぼ休みがなくリフレッシュできてません。

お子さんが夏休み中ずっと家にいると疲れてしまうお母さんもいると思いますが、

完璧にソレです。


子供とずっと一緒に家にいると、ちょっとノイローゼっぽくなります。


そして学習に戻るも、あのループの繰り返し…

いつだったか、 私は子供の勉強を教えている時…

「じゃ、○○の本を持ってきて 」

と毎日使っていた本を持ってくるように頼んだ時に、

「なんの本だっけ…」ととぼける息子を見て、爆発してしまいました。


ホームスクーリングを始める前の息子は、集中力もあるし、好きな事にはトコトンのめり込むタイプなので、自宅学習には向いているだろうなと思っていましたが、親の私が勝手に焦りはじめ、分かっていた事なのにずっと一緒にいる事でイラつき、こどもを怒鳴り散らかすという失態をしてしまったのです。


もうこの状況ではダメだ…

長くは続けても息子の為にならない…

そう思いホームスクリーングを即決で辞めました。

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ホームスクーリング「自宅学習」あるある

我が家がホームスクリーングを辞めてしまったのは、先ほど紹介したように自分がイライラしすぎてしまって、良い環境を子供に与えてあげれなかった事、

学校に行った方が本人の為になると思ったからなんですが、

多分これは、我が家だけの話では無いはずです。

実は今、20名以上のお母さんたちとグループチャットをしていて、自宅学習で困っている事、先生へのお願いメッセージが延々と流れてきてます。

(※フランスは現在、コロナウィルスの影響で子供は自宅学習、親は在宅勤務をしてます。 )

私が3年以上前に経験した事とほぼ同じことで悩まれているお母さんがとても多い印象でした。

息子の担任の先生は、宿題の量がとても多い事で有名なので、自宅学習の間も容赦なく鬼のような学習量が送られてきます。

なんで、親からは【出来ない】のオンパレード。

学校にいる時と同じ量の課題+宿題が出るし、親も在宅で仕事している人も多いので、なかなか思うように子供の学習を見る事が出来ず、夕方になっても課題が終わらないといった内容がとても多かったです。

ですが中には【 親がほっといて置いても一人で学習ができる 】という子もいます。

26人中4人のお子さんは、3時間程度ですべてが終わるそうで、子供によって自宅学習の向き・不向きがクッキリと別れています。

ここでは相談内容で一番多かった【自宅学習あるある】、ホームスクーリングのデメリット面を紹介したいと思います。

集中力が途切れやすくダラける

一番相談の多かった内容が、集中力がない・集中が途切れやすく学習が進まない事。

勉強は問題なくできる内容なんだけれども、自宅だからリラックスしすぎてしまい集中力が無くなってしまったという相談が一番多かったです。

確かに学校は朝決まった時間に登校して、休憩もあり、給食の時間もあり、授業中にはある程度の緊張感もあるので、授業が始まると勉強モードに切り替えやすく集中しやすいメリットがあります。

ただお家の場合では切り替えが難しくどうしてもダラけてしまう、学校にいるときの様に集中力が続かないという声が大多数でした。

そうなると自宅学習のヤル気もなくなるので、指示があったノートのコピーに時間がかかりすぎてしまい、夕方になっても学習が終わらない、提出しなければいけない課題がまだ残っているのに疲労困憊して学習が続けられないという子供が多かったです。

ホームスクーリングではそれぞれの子供に合わせて学習量を決める事ができるので、大量の提出物に悩まされる事はありませんが、計画性を持って進めていかなければいけないので、その計画が遅れた時に同じような状態に陥る事があります。

誰かがいないと勉強ができない

少し上の集中力が途切れやすいと被る内容ですが、次に多いのは誰かがいないと自習が出来ない相談。

一度に大量の課題を与えてしまうと、終わりきる前に遊んでしまう。

誰かが横にいて、次はこれをします。この説明の後にこの応用をしようと。小分けにして指示を出さないと出来ない。

ずっと背中を押していかないと一人では学習が出来ないといった相談でした。

フランスは働いている親が多いし、在宅勤務であったとしても、いつも子供の横にいて勉強を見てあげる事が出来ないので、子供がこのタイプだと多くの割合で親がイラつく傾向にあります。

学校と同じ勉強量をこなせない

学校があった時には問題なく学校の勉強+宿題ができていたのに、自宅学習になってからは同じ勉強量をやり遂げる事が難しいという相談もとても多いです。

いつもは宿題が問題なくできる子でも、100%自宅学習になれば分からない事は出てくるもの。

学校であれば、先生が丁寧に説明してくれて新しいことを覚えていく。応用を学校で済ませた後に自宅で宿題をするのでスラスラとできる子でも、

自宅学習であれば、自分でプリントに書かれている事を理解しながら、参考書などでチェックしつつ学習を進めていく必要があります。理解するまでに時間がかかるという相談が多く、「学校と同じ量の勉強量を出すな! 」 という親の声が圧倒的にありました。

家もこのタイプで物凄い量の宿題でも1時間ほどで終わらすことができるので、ちょっとは安心していましたが、新しいことを自力で習得していくのは全く別問題で難しさがつきまとってきます。

ホームスクーリングでは、子供がつまづいた所を親がサポートしてあげる必要がありますが、理解力の差や親の教え方によっては時間がかかりすぎる場合があります。

兄弟が邪魔をしてくる

子供が「さあ!始めよう!!」と思っていても、小さな弟や妹がいてなかなか進まない事があります。

親が自分をほおって置いてお兄ちゃんやお姉ちゃんばかりにお世話するのが許せなくて、小さな弟や妹がいちいち邪魔をしてくる場合もあります。

年が近い場合でも、兄弟同士でふざけ合う事も多々ありで、なかなか勉強がはかどりません。

部屋を別々にすれば問題が解決することもありますが、子供が小学生であればまだまだサポートが必要な時なので、各部屋を行ったり来たりしなければいけなくなり忙しくなります。

読解力がないとサポートに時間がかかり過ぎる

新しいことを自力で習得していくので、ただでさえ時間がかかりるホームスクーリングですが、もしお子さんが読解力が無い場合、問題文から説明をしていかなければいけないので、一つの課題をやり遂げるまでに恐ろしいほど時間がかかる場合があります。

この場合、親がずっと傍にいてサポートする必要があります。

なぜなら語彙力のなさ・理解力低下も関係している場合もあるので、問題文を理解するところからトレーニングをしなければいけないからです。

テキストや参考資料がショボい

フランスには教科書がないので、学校の先生お手製のテキストが配られることがあります。

文法・数学・歴史・科学・社会なども参考となるものがテキストだけが配られたり、市販の参考書のコピーだったり、youtubeで視聴できるビデオを参考にしたりするので、いまいち興味が湧かない場合もあます。

参考となる資料があまりにもショボく、子供の興味を引き付けるものではない事が多いのが残念で、多くの親からもう少し分かり易く視覚的に優位な参考書の追加依頼が殺到していました。

親の負担が大きい

ホームスクーリング(自宅学習)は親の負担が大きく、どちらかの親が仕事を辞めなければいけないデメリットもあります。

お母さんが在宅勤務で何とかやりこなしている家庭もありますが、結構稀です。そういった家庭のお子さんはほとんどの場合、 親がほっといて置いても一人で学習ができるタイプの子で理解力も早かったりします。ただ自宅学習と言っても家で勉強しているばかりではなく、スポーツなども取り入れていかなければいけないので、親が計画をもって進めていかなければいけません。

大体の場合、親が先生の様に学習を見ているところがほとんどで、お子さんが小さいうちはサポートする時間は長く負担は大きいです。

計画性が必要

子供の集中力は年齢によってバラつきがありますが、家庭で学習する場合、1時間程度で必ず休憩をはさむようにします。長い間机に向かって勉強していても疲れて集中力が無くなってしまうだけで、パフォーマンスも低下します。

自宅だけでなくとも、体全体を使った運動をしたり、自然に触れたり、課外授業の代わりとなる外出を増やして、勉強だけでなく教養を身に着ける事も大事です。

同じくらいの年齢の子供と関りを持った方が伸びる子も多いので、スポーツや習い事をプラスしてみたりと子供の発達に必要な要素はバランスよく取り入れていく必要があります。

ホームスクーリングの場合、学校の様にみんなと同じペースで勉強を進めていく必要もないので、自分のペースで学習ができるメリットがある反面、計画性をもって学習を進めていかなければいけません。

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ホームスクーリングをお勧めしたい場合

ここまでホームスクーリングのデメリット面ばかりが続いたんですが、逆にとてもメリットとなる場合もあります。

アメリカなどの広大な国やエンターテインメントが活発な国では、

  • 学校が家から遠すぎて通うのに疲れる
  • 学校以外にやりたい事があって集中したい!

こういった理由でホームスクーリングを選択している家庭も多いのですが、

私が住んでいるフランスでホームスクーリングが活用されている大きな例は大体この3つです。

障害があったり、病気で学校に行けない

私が住んでいるフランスの場合、特別支援学級や支援校が日本と比べてとても少なく、希望していても支援級に入るまでに少なくとも2年ほど時間がかかるし、希望していても入れない場合もあります。

例えば学習障害があるけれども喋れるので加配が付かない。障害があるけれども加配もないし支援級にも入れない…そういった子供が多いのです。

そういった場合、普通級に通わなければいけないのですが、勉強についていけなかったり、学校の理解が全くない状態が続き学校を辞めるケースが多々あります。

発達障害を持っている子供には「光」「音」「匂い」に過敏で、学校での生活が耐えられない場合もあります。

病院に入院していて学校に通えない子供も同じです。

そういった場合はホームスクーリングをしながら療育や治療を続けたり、学習環境を最適な状態に整え子供に合わせた支援を受けながら自宅で学習することも可能です。

学校に行きたくない(不登校・教育に満足できない)

不登校が続いている、いじめに遭っているなど、そういった場合は無理に学校に行かせず、思い切って自宅学習に切り替える家庭も多いです。気持ちが落ち着くまでホームスクリーングをやってみて、落ち着いたら違う学校を試してみるとか、一年だけとかでも短期で利用できるのがメリットです。

また学校によっては一年の内に何度も担任の先生が変わったり、病気になったからと何度も長期の休みを繰り返したり、とても評判の悪い先生だったり…

日本から見るとあり得ない理由の場合もあるんですが、学校や先生に不信感が募ったり、学校の教育に満足できない場合は、学校を辞めて理想の環境と良い教育の両方を手に入れる事が出来るのもメリットです。

海外にいる

在住している国や地域に現地校がなく、フランス語の授業を受ける事が出来ない場合もホームスクーリングは役に立ちます。

現地の学校で習い、それプラスで母国語の勉強をするとなると結構大変ですが、いつでも国に戻れるように練習している家庭も多いようです。

またフランスは家族で世界一周の旅に出発して1年ほど学校に来ない家庭もあるので、そういった場合でも子供たちは旅をしながら勉強を続ける事ができます。

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まとめ

フランスの小学校に入学する前は「しまじろう」の幼児向けの学習素材を使って勉強していたり、モンテッソーリの教材をつかって視覚的に優位な情報を使って、問題なく自宅学習ができてましたが、ホームスクーリングは向いてませんでした。

小学校に入ると学習の素材がテキストだけになったり、つまんなかったりして子供の学習意欲が無くなったことも理由にあります。

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