海外での楽しいバカンス。
綺麗な海と太陽をバックに、カクテルを飲みながらビーチに寝そべる。
夢のようなバカンスもつかの間。
その帰り道に、
飛行機に乗り込むも座席がない…
こんな笑えない状況が起こった場合、どのようにしたらいいのでしょうか?
国際線で3人分の座席を購入、でも座席がない
バカンスからの帰り道。
国際線に搭乗したのに、座席がない…
3人分のチケットを1,300ポンド(約18万円)で購入し、
座席番号が印字された搭乗券も持っている。
でも座席がない!!
しかも国際線!!
このような悲劇が実際におこってしまったのは、
タイラーさん夫妻と10歳の娘さんの3人。
バカンス先のメノルカ島(スペイン)からバーミンガム(イギリス)までの帰路便に乗りこんだ時でした。
「41D席、41E席、 41F席 …」
たどり着いた座席番号下は、座席がなく空いたスペースのみ。
どんなに全ての座席を確認しても
搭乗券に記された座席が見つからないのでした…
夫婦は乗務員用の格納椅子
座席を探している内に、すべての乗客が機内に搭乗。
その後、機内には1席しか空いてない事が判明しました…
タイラーさん一家は3人です。
でも3人で1席しか空いていない。
仕方がないので、空いている1席を娘に譲り、
夫婦は乗務員用の格納式の座席に案内される事に…
家族は一旦離れて座り、飛行機はそのまま離陸することになったのですが…
乗務員に「床に座って」と言われる
飛行機の離陸後、乗務員はタイラーさん夫婦に信じられない事を言います。
機内サービスが忙しくなった乗務員は、
「 座席番号があったスペースの床に座るように」と頼みます。
もちろん、床に座るだけなのでシートベルトもなし。
その上一人で残りたくなかった娘さんも合流して、フライト中は家族3人が床の上に座らされてしまったそう。
トラブルのお詫び金、30ポンド(約4,200円)のみ!
フライト中は「床に座るように」
この信じられない発言をする乗務員が働いている航空会社は、
ドイツの格安航空会社「TUIフライ」。
その上、こんな屈辱的な扱いをしたにも関わらず、
クレームを入れた時は、たったの30ポンド(約4,200円)のお詫び金を提示しただけ。
この対応に納得が行くはずがないですよね。
粘り勝ちで、全額返金へ
屈辱的な扱いを海外でされてしまった。
直接抗議しても、なんの対応もしてくれない場合もあります。
悔しい思いをする事もありますが、
肝心な事は「泣き寝入りしない」です。
クレームを言っても軽々しく扱われてしまったタイラーさんは、
その後、全額返金を受ける事ができました。
どういった行動をとったのでしょうか?
証拠をとる、その時の状況写真を撮る
タイラーさんは、その時の状況写真を撮りまくっています。
床に座っている写真。
床そのものの写真。
こういった時は、搭乗券に書いてある座席番号と実際の場所に照らし合わせて写真を撮ると、かなり強力な証拠になります。
それと搭乗券は必ず保管するべしです。
テレビ番組に連絡する
タイラーさんはこの証拠を元手に、 BBC One が放送するテレビ番組「Rip Off Britain」に今回の件についてコンタクトをとっています。
その後 「BBC One 」からも「BBC Online 」からもコメントを求められた「TUI 」、
事が大きくなってしまったからなのか、
- チケット代金の全額返金をする。
- 「出発直前の代替機の利用により席が足らなくなった」 と経緯の説明をする。
- 直接電話での謝罪をする。
当初とは大きく違った対応をするようになりました。
メディアの力を借りたことで、 正式な謝罪を受けたタイラーさん一家。
逆に何もしなければ、4,000円ちょっとのお詫び金で済まされるところでした。
海外と日本、トラブル時の対応の違い
そもそも日本の場合、代替機になる時点で座席数は確認するので、このような状況が起こる事は稀です。
もし仮に日本で 同じような状況が起こった場合、
「本当に申し訳ございません」
と誠意をもって対応してくれる航空会社がほとんどです。
日本では当たり前に思える対応ですが、
海外の対応は塩対応。
支払った料金にサービスが比例していくのが海外です。
組織(会社)が起こしたミスを対応したスタッフが代弁して謝罪する事はめずらしい。
なんらかの経緯を説明しても、本人のミスでもないので淡々と説明する。
誠意をもって謝罪する確立は、限りなくゼロに等しい。
と思っていなければ、こっちの精神状態がもちません。
日本の神対応はどこに行ってもすばらしいので
比較する事ができませんが、
もし、日本のような対応を求めるならば
格安航空会社の利用をやめて、大手航空会社のファーストクラスやビジネスクラスを利用しましょう。
こちらの記事で、格安航空券(格安航空会社)を利用するときの注意点を紹介しています。
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海外でのトラブル、とにかく抗議する事が大事
今回のようなケースは、航空会社の管理責任が問われる大問題です。
イギリス民間航空局でも、特定の状況下で乗客が乗務員用の椅子にすわる事を許可しても、床上に座らせる事はすべきでないとしています。
このように海外で不快な思いをした場合、とにかく抗議する事が大事です。
もしその場で言えなくても、証拠をとって手紙やメールでクレーム入れること。
本社や管理しているところがあれば、そちらを宛先にする事をおすすめします。
日本のように100%返事が返ってきたり、
誠意をもって謝ってくれることは稀です。
ですが、とにかく黙っていない。
ネバ―・ギブ・アップ精神で、泣き寝入りをしない事が大事です。
(ソース:BBCより)