悲しいフランスのペット事情。毎年10万匹の犬・猫の多くはバカンス前に捨てられる…

毎年10万匹の犬・猫の多くはバカンス前に捨てられる 法律関係・規則
毎年10万匹の犬・猫の多くはバカンス前に捨てられる

飼い主がカフェを飲んでいる間、おとなしくテーブル下で待つ犬。

レストラン・地下鉄・お店の中、街のいたるところで飼い主と一緒のワンちゃん達。

家族から愛されている動物は表情が穏やかです。


動物も家族の一員ですもんね。

これが当然の姿です。


しかし…

飼い主と深い信頼関係を築いているペットもいれば、

物のように捨てられてしまうペットもいます。


今回はフランスのペット事情のお話です。

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フランスはペットの飼育放棄が多い

フランスでは52%の世帯がペットと共に暮らしている、大の動物好き国。

犬・猫・ハムスタ―・金魚・小鳥・etc…

国内には6,500万匹のペットが飼い主と暮らしています。

毎年10万匹のペットが捨てられる

毎年10万匹のペットが捨てられているフランス。

動物を保護する施設は常に飽和状態で、

施設では新しい飼い主を求めた動物たちで常に溢れかえっています。


動物大好き国家でありながら、

ヨーロッパで断トツの飼育放棄が多い国、それがフランスです。

飼育放棄のパルム・ドールと揶揄され、他国から比較されることが多いのです 。

大多数のペットはバカンス時期に捨てられる

なぜ、こんなにもペットが捨てられてしまうのか?

それは、バカンスにペットを連れて行けない…

こんな身勝手な理由が一番多くあげられます。

特に長期バカンスを取りやすい夏の7月が一番多いのだそう。


動物保護・飼い主探しの活動を行っているSPA( Société Protectrice des Animaux )によると、昨年2018年夏、捨てられたペットの数が過去最多になった事がわかっています。

SPAが保護した動物だけでも42,000匹、その中の10,000匹は夏のバカンスにからんで捨てられてしまいました。

フランス全体では毎年捨てられるペット100,000匹のうち、およそ60,000匹が夏のバカンス前に捨てられてしまいます。(30 millions d’amis調べ)

フランスの長いバカンスについて
↓バカンス時期はこちらの記事も参考ください↓

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フランスのペット事情

それでもフランスのペット事情は、日本と比べるとかなり良い環境です。

ひどい状況下で繁殖させられる・育てられる動物を少しでも減らすための意識の持ち方や取り組みは高いといえます。

日本でも見習いたいところがあるので、フランスのペット事情を確認してみましょう。

飼育放棄は虐待とみなされ有罪

一緒に暮らしているペットの飼育を放棄し、道端や森に捨てる…

こういった行為は、動物虐待や劣悪な環境での飼育と同等の罪に問われます。

その場合、

最高で2年の禁固刑・30,000ユーロの罰金が科せられます。

犬を紐でつないだままにしている。

通報されると、刑法に罰せられる事もあります。

そして、2度と動物を持つことができません。

悪質なペットショップは早い段階で通報される

悪質なペットショップ。

劣悪な環境で動物を強制的に繁殖させるブリーダー。

もちろん違法です。

以前、「 早くなくなってしまえ!」

と思っていたパリのペットショップに大規模な捜査がはいり、多くの獣医やSPAの関係者が動物の健康状態やワクチン接種の有無、これらの動物がどこで産まれたのか?

すべて検査したうえで、保護しました。

日本だと大通りに面した店舗で堂々と営業しているところもありますが、

フランスの場合、早い段階で通報されることが多いと感じます。


ペットショップに限らず、動物園や農園にいる動物など、一般に開放しているようなところも同じで、なにかしらの違反が見つかった場合、オーナーはもちろん従業員も拘束される場合があります。

生後6か月未満の犬・猫の販売は禁止

2019年1月に、カリフォルニア州のペットショップで繁殖された動物の販売が禁止。

そしてフランス(ブルターニュ地方)でもイギリスに引き続き、生後6か月未満の子犬・子猫の販売を禁止する方針で動き出しています。

ペットショップで動物を飼うよりも、シェルターにいる動物を家族に迎える家庭も多く、繁殖させられた動物の売買を止めるよう関心が高まっています。

賃貸でもペットと住める

もしあなたがフランスでアパートを借りていて、

犬が欲しい。

そう思った時、

ペットを飼う自由はアパートの借り主にあるので、家主がこれを拒否する事ができません。

拒否できる場合は、次のような条件の時だけです。

  • 保護対象になっている動物
  • カテゴリー1に分類されている犬( 土佐犬・ボーアボール・ピットブル)
  • その他危険と判断される動物
  • バカンス用などの短期貸しの物件

※飼っているペットがアパートを損傷した場合は、家主は補償を求める権利があります。

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フランスのペット事情、まとめ

バカンス前に捨てられてしまうペットたち。

ひどい例では、高速道路の休憩ポイントに置き去りにされてしまう犬や猫もいます。

ネットの普及によって、捨てられてしまったペットの新しい家族探しが以前より良くなったという見方もありますが、動物を一時保護するシェルターは常に飽和状態です。

フランスで動物保護を行っている団体で広く知られているのは
SPA( Société Protectrice des Animaux )
30 millions d’amis
など、

これらの団体では動物たちのワクチンの接種や健康状態を管理しながらも 、新しい家族との生活が上手く行くように躾やトイレ訓練したりと様々な活動を行っています。

シェルターではお利口で人懐っこい犬や猫も多く、性格を知ったうえで動物たちを譲りうける事もできます。

もし新しい家族をさがしているかた、ペットショップではなくこういった団体も視野にいれてみてはどうでしょうか?

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