フランスのパン屋に行かずして、フランス語りはできません。
フランスの観光名所に立ち寄るように
フランスのパン屋さんにも寄ってみましょう。
フランスパンもりっぱなフランスの文化です。
ガイドブックに載っている、いろんな有名店のパンの味を比べてみてもいいかもしれません。
日本のパンも美味しいけど、やっぱりフランスパンは格別ですもん!
1人でも多くの人に知ってもらいたいフランスパンの魅力。
でも…
どんなパンを買えばいいのかちょっと不安ですよね…
今回は、フランスのパン屋さんに行く前に知っておきたい、フランスパンにまつわるエトセトラ。
フランスパンの種類・買い方・定番のパン・保存方法・パン屋さんで必ず使うフランス語などを紹介します。
フランスのパン屋さんで買うフランスパン
フランスのパン屋でフランスパンを買う。
簡単に言うけれど、
フランスを初めて訪れる方にとっては、勇気がいる行動です。
スーパーやコンビニのような所でもフランスパンは簡単に手に入ります。
ですが…
パサパサで全然美味しくないのです。
スーパーとパン屋さんのパンの質は比べ物になりません。
なので、
おいしいパンが食べたいなら、
勇気を振り絞ってフランスのパン屋さんに行ってみてください。
事前にフランスのパン屋さんのことを知っておくだけでも、だいぶ緊張がほぐれます。
ここでは、パン屋で売っているフランスパンの種類を紹介します。
フランスパンの種類は意外と少ない
実はフランスの一般的なパン屋さんで売っているパンの種類は意外と少ないのです。
日本のパン屋さんのようにいろいろありません。
- お総菜パン
- お菓子パン
- テーブルパン
- 懐かしいパン
- 定番パン
特に菓子パンのような「甘いパンの種類」
お総菜パンのように、これだけで昼食が済ませれるような「総菜パンの種類」
日本の方がフランスよりもパンの種類は充実しています。
ですが、フランスのパン屋さんの場合、
食事の主食となるようなパンの種類が充実しています。
甘くもなく素材と技で味わうシンプルなパンです。
フランスパンの定番
フランスパンの定番。
大きく別けて2つあります。
どのパン屋さんにもある定番の商品です。
※パンを簡単に注文できるように冠詞(un,une)をつけて表記しています。
1つ買う場合はこのまま伝えましょう。
食卓に並ぶパン「Le Pain」
Une Baguette
「 ユンヌ・バゲット 」
中身は柔らかく外はパリっと!
サンドイッチのパンとしても使用されるパン。
Une Baguette de tradition
「 ユンヌ・バゲット・ドゥ・トラディション 」
フランスパンの王道!
見た目は普通のバゲットとさほど変わらないのですが、通常のバゲットよりも少し長く寝かせているので、中身はしっとり、ちょこっと重め。
Une Baguette aux céréales
「 ユンヌ・バゲット・オー・セレアル 」
シリアル(大麦・えん麦・そば・ライ麦など)を混ぜたバゲット。
Un pain de campagne
「アン・パン・ドゥ・カンパーニュ」
小麦粉やライ麦から作られる田舎風のパン。通常のパンより日持ちする。
下のイメージは「Un pain de campagne au levain」 天然酵母入りの田舎パン。
Un Pain complet
「アン・パン・コンプレ」
全粒小麦パン 。食物繊維を多く含むパン。
甘いパン「La Viennoiserie 」
Un croissant
「アン・クロワッサン」
朝のご馳走、クロワッサン。本物のパリパリ具合にやられます。
Un pain au chocolat
「アン・パン・オ・ショコラ」
パリパリのデニッシュの中にチョコレートが入っています。
朝・おやつの定番。
Un pain aux raisins
「アン・パン・オー・レザン」
パン生地にカスタードとレーズンをエスカルゴ状にまいたパン。
パン生地とデニッシュ生地を重ねていたり、パン屋さんによって好みが別れる。
Un chausson aux pommes
「アン・ショウソン・オー・ポンム」
サクサクのパイ生地の中にリンゴのコンポートが入っています。
フランスパンを使ったパリ定番サンドイッチ
そしてフランスパンを使った、パリの粋な定番サンドイッチと言えばこれです。
Un sandwich jambon-beurre
「アン・サンドイッチ・ジャンボン・ブゥール」
パンにハムとバターを挟んだ最もシンプルなサンドイッチ。
お店によってピクルス入りの場合もある。
フランスのパン屋さんで必ず使うフランス語
観光客の出入りが多い地域にあるパン屋さんや有名パン屋さんは外国人慣れしているところもあります。
少々の発音の違いもなれている場合もあるので、はっきりと伝えてみましょう。
注文の前にまずは「ボンジュール」と挨拶から始めるのがマナーです。
フランスパンの買い方
パン屋でのパンの買い方は、日本のスタイルとはちょっと違ってきます。
お客さんがトレイとトングを持ってパンを選ぶのではありません。
フランスでは対面式でパンを注文します。
その為、パン屋さんに入ると他のお客さんが注文の順番待ちをしています。
自分の番が巡ってくるまで、どんなパンが置いてあるのか?
肝心のパンが自分の立ち位置から見えなかったりします。
でも先ほど紹介したパンはほとんどのパン屋にあるので、焦らずに注文してみましょう。
どのパンが欲しいのかを店員さんに伝えると、店員さんがパンを袋に詰めて渡してくれます。
パンを注文するときのフランス語
基本的なパンの注文の仕方は、
「 個数 」+「パンの種類」+「シル・ブ・プレ(お願いします)」
注文時の会話の流れは、次のようになります。
![](https://mousouadvisor.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/woman.png)
Bonjour!
ボンジュール!
![](https://mousouadvisor.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/man.png)
Bonjour!
ボンジュール
![](https://mousouadvisor.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/woman.png)
Un croissant s’il vous plaît.
アン・クロワッサン シル・ブ・プレ。
![](https://mousouadvisor.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/man.png)
Ce sera tout?
ス・スラ・トゥ?
もしくは、
C’est tout?
セ・トゥ?
それで全部ですか?
![](https://mousouadvisor.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/woman.png)
C’est tout.
セ・トゥ。
全部ですよ。
![](https://mousouadvisor.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/man.png)
Un euro s’il vous plaît.
アン・ヌーロ シル・ブ・プレ。
1ユーロお願いします。
![](https://mousouadvisor.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/woman.png)
(お金を払って後)
Merci.
ありがと~。
基本、これだけでいけます。
バゲットを1本だけ欲しい場合は、
「Une Baguette s’il vous plaît.」
「 ユンヌ・バゲット・シルブプレー 」
バゲットを2本欲しい場合は、
「Deux Baguettes s’il vous plaît.」
「 ドゥ―・バゲット・シルブプレー 」
と個数を名前の前につけます。
一つだけパンを注文する場合、名詞によって冠詞(UnかUne )が変化します。
例:Une Baguette、 Un pain
クロワッサンとパン・ショコラが欲しい場合。
「 Un croissant et Un pain au chocolat s’il vous plaît. 」
「アン・クロワッサン エ アン・パン・オ・ショコラ シル・ブ・プレ。」
のように「et(エ )」でつなげます。
それと「pain de campagne」のように大きなパンを買うと
![](https://mousouadvisor.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/man.png)
trancher?
トランシェ?
切りますか?
![](https://mousouadvisor.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/woman.png)
Oui,s’il vous plaît.
ウィ、シル・ブ・プレー。
はい、お願いします。
パンを切るかどうか聞かれます。
心構えていないと、いきなり何を言ってくるのかわかりません。
丸い大きめのパンを買うと、必ず聞かれるので覚えておきましょう。
フランスパンの保存方法について
基本的にパンは当日中に食べる分だけ買います。
野菜にフレッシュ(鮮度)があるように
パンにもフレッシュ(焼きたて)があるんです。
翌日食べるパンは、香ばしさやパリパリとしたパンのフレッシュさが無くなってしまう為、なるべく買ってきた当日中に食べましょう。
フランスパンは固くなる
買ってきたばかりのパン。
バケットの外側はパリパリして香ばしく、中身はもっちりしています。
クロワッサンは、一枚一枚折り重なった生地がサクサクしてバターの風味がひろがります。
買った直後に食べるパンは格別に美味しいです。
しかし、1日経過したパンはどうなるでしょう?
残念ながら、固くなってしまうんです。
「pain de campagne」 のように日持ちするパンであれば、2、3日くらは美味しく食べられます。
とてもおいしいパン屋さんのバケットの場合、 翌日も美味しく食べれる場合もあります。
しかし普通のバケットの場合、翌日の朝になると固くなっているんです。
翌日食べようと思ったフランスパンが固くなってしまった時、
100℃ぐらいに予熱したオーブンで5分(大きさにもよる)くらい入れておくと、美味しく食べる事ができます。
フランスパンの保存方法
パンをなるべく鮮度の良い状態に保つ為には、パンを裸のまま放置しない事です。
パンを直接外気にさらさず、何かにくるんであげると一番よいのです。
そんなときには、こんな袋が役に立ちます。
これはバケット専用の袋ですが、この袋はパン専用の買い物袋としても利用できるほか、
パンが固くなるのを防ぐ役割もあります。
パン屋さんがお休みの日など、前日に多めにパンを買っといて布で包んでおくと、時間が空いたとしても美味しく食べることができます。
食べきれないフランスパンは冷凍すべし
バゲット1本買ってきたけど、食べきれなかった。
そういうことはよくあります。
そういう時は、すぐさま冷凍しましょう。
食べきれなかったバゲットを冷凍していれば、パン買うの忘れた時に大いに役立ちます。
120℃くらいに予熱したオーブンに10分くらいいれれば、カリッとしたパンに生まれ変わります。
フランスパンのまとめ
焼きたてのパン。
そのまま食べてもおいしいですが、
チーズやハムと一緒にたべるとさらに美味しさがアップします。
美味しいバゲットにレタスとハム、それとマヨネーズだけのシンプルなサンドイッチがとまりません。
おいしいバターとジャムをかってきて、パンに塗って食べるとホントに止まらなくなってしまいます。
クロワッサンもサクサクしているので1個では足りないかもしれません。
フランスに滞在するとき、レストランももちろん良いですが、
いろんなパンとパンに合う食材を買ってきて、お部屋で食べ比べてみたりしても楽しいですよね。
ただフランスのパン屋さん、夕方以降にいくとお目当てのものが無かったりするので、お昼前くらいに立ち寄ってみましょう。