フランス家賃の高い都市ランキング、10大都市

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パリのアパート家賃が高すぎ

パリのアパート家賃が高すぎ

パリのアパート家賃が高すぎ

1998年からの過去20年間で家賃相場が激しく変動したフランス。

特にパリでは、ユーロ発足の2002年からリーマンショック前まで激しく不動産価格が変動しました。

一旦2009年に価格が下落したものの、それ以降もジワジワと微妙に値上がり続けています。

例えば、一人暮らしでパリにワンルームを借りたい場合、家賃は平均で779ユーロ。約9万6千円くらいです。

フランス人の平均給料は、年代問わずに月2,449ユーロ(手取りで1,836ユーロ、2013年調べ)くらいなので、平均給料の人がパリで1人暮らしをしてしまうと、家賃が給料の4割ちょいを占める計算になってしまいます。

パリでアパート購入したい場合

パリ、もしくはパリ近郊で働くカップルの場合。

年収の5倍額のアパートを購入しようと考えるなら…

1,836ユーロ(1月分の手取り)×12か月=22,032ユーロ

22,032ユーロ(1年)×5年=110,160ユーロ

夫婦共働きの場合、単純に2倍にしても220,000ユーロくらいの予算ですが、実際に購入する際には、手数料・税金・その他諸費用を考慮して、住宅の値段は190,000ユーロ以下の物件を探さなければいけません。

もちろん頭金があれば別ですが、現在の所フランスでは年収の4倍程度くらいのローンしか組めないので、なかなか希望通り審査が通りません。

反対に住宅ローンの利子は1,12%(20年ローン)と最安値で好調なのですが、

平均収入の共働きカップルがパリでアパートを購入しようと思っても、運が良くて20平米(およそ11畳)くらいのアパートしか見つからず…

この広さで、家族連れはちっと厳しいかな…

となってしまうのが現実です。

都市別の家賃相場ランキング

もはや一般市民にとって手の届かない存在になったパリのアパート

しかし、パリ以外の都市はどうでしょう?

ニースやリヨンなど人気の大都市はパリと同じように上昇していますが、下降の一途を辿る地方もチラホラです。

ワンルーム、1DKそれぞれの家賃中央値()内は新しい借主を見つけるまでの平均日数

都市ワンルーム1DK
1位 パリ 779 ユーロ(40日)  1183 ユーロ(47日)
2位 ニース 495 ユーロ(110日)  690 ユーロ(83日)
3位 リヨン 460 ユーロ(46日)  600 ユーロ(47日)
4位 ボルドー 453 ユーロ(39日)  595 ユーロ(57日)
5位 リール 431 ユーロ(22日)  545 ユーロ(16日)
6位 トゥーロン 408 ユーロ(117日)  560 ユーロ(95日)
7位 グルノーブル 397 ユーロ(62日)  544 ユーロ(73日)
8位 マルセイユ 393 ユーロ(165日)  556 ユーロ(147日)
9位 ナント 387 ユーロ(52日)  500 ユーロ(48日)
10位 トゥールーズ 380 ユーロ(201日)  495 ユーロ(145日)

ソースはle parisien 2018年1月から3月まで調査結果

もちろん、1位はパリですね。

パリのアパートのお値段は、10位トゥールーズの家賃のほぼ2倍です。

パリの家賃の高さを物語っています。

所有物件を賃貸に出したい場合

パリは借り手がものすごく多いので、アパート主は、新しい借り主をすぐに見つける事ができますが、その場合でも平均で40日ほど時間がかかってしまいます。

このランキングの中で最短では22日のリール、最長では201日もかかってしまうトゥールーズなど、都市部によって賃貸物件の借り手を見つける苦労度が劇的に異なります。

その上、フランスでは家賃滞納が発生するリスクも非常に多く、住人はいるのに賃貸経営が上手くいかない…そんな事も多々起こっています。

それ故、賃貸契約する際には様々な必要書類を指定される場合があります。

フランス(パリ・地方)の平均家賃

フランスの地方にワンルームを借りる場合。

各地域によって賃貸料はもちろん変わってきます。

ここではフランス国内を21の地域にわけて、その地域の平均家賃を紹介しています。

そして、一番賃貸料の高いパリ。

同じパリでも、何区にアパートを借りるのか?

パリの中心地にすむのか?

高級住宅街にすむのか?

ポピューラーな場所にすむのか?

によって大幅に賃貸料が異なります。

「フランス地方の平均家賃」「パリの平均家賃(1㎡あたり)」は、

こちらのページでも紹介しています。

ぜひ参考にどうぞ!
↓↓

パリの人気地区、賃貸契約は争奪戦です

もう一つ難しいこと。

それはアパート探しが難航する事。

10年ほど前に、パリの人気地区15区でサロンと小さな寝室だけの小さな小さなアパートの内覧が出来ると聞いて、早速行ってみました。

アパートの1階にある玄関ドアの前からず~っと人が並んでいて、その行列がアパートの外まではみ出ていた事には驚き。

もちろんアパート内は内覧希望者で溢れています。

その後、14区でも同じことが…

賃貸契約をしたい人たちは、次々と必要書類をテーブルの上に置いて帰っていきます。

その場を仕切っているのは、アパート主だったり代理の不動産屋だったりしますが

借り手が選び放題なので、横柄な態度の人も多くて再度驚く。

「あなた学生なの?学生とは契約しないから」

「最低で給料はこれくらいもらっている人」

「銀行の半年分の取引明細を見せて」

「長期契約者以外帰ってくれ」

と目も合わせずに言い放つ、

もうパリに住むのが嫌になるくらいの悪態です。

でも、ちょっと人気地区を離れた20区では、アパート主がフレンドリーだったりとします。

私の経験ですが。

それでも賃貸契約希望者が多く

書類から審査をされ、アパート主の目にかなった人から契約です。

結局13区に安定の場所を見つけるも、隣人との壁が薄く会話が漏れてしまうほどのボロいアパートを借りました。

あれから10年。

アパートの値段は3割くらい上がっています。

みなさんどのようにしてアパートを借りているのか

不思議です。

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