住居費・電気代・不動産税・食料費…
生活に必要なものがどんどん値上がっているフランス。
交通費も例外ではありませんよ。
上昇しすぎな公共交通料金のお値段について紹介します。
上昇するパリ市内の地下鉄チケットのお値段
2005・2006年版の【地球の歩き方 】に記載されていた
パリ市内のメトロ・RER・バス共通の切符は、1枚1.4ユーロ。
回数券は10枚で10.5ユーロでした。
2019年10月30日現在、おいくらになっているかといえば…
チケット1枚は、なんと1.9ユーロ!
回数券は10枚で、14.9 ユーロです!
2005年時とくらべると、一枚あたりのチケットの料金は0.5ユーロ、回数券では0.44ユーロ上昇しています。
その後もこんな感じでお値段が上がり続けてきました。
一枚チケット | 回数券(10枚) | |
2008年 | 1.6ユーロ | 11.4ユーロ |
2009年 | 1.6ユーロ | 11.6ユーロ |
2010年 | 1.7ユーロ | 12ユーロ |
2011年 | 1.7ユーロ | 12.5ユーロ |
2012年 | 1.7ユーロ | 12.7ユーロ |
2013年 | 1.7ユーロ | 13.3ユーロ |
2014年 | 1.7ユーロ | 13.7ユーロ |
2015年 | 1.8ユーロ | 14.1ユーロ |
2016年 | 1.9ユーロ | 14.5ユーロ |
2017年 | 1.9ユーロ | 14.9ユーロ |
2018年 | 1.9ユーロ | 14.9ユーロ |
2019年 | 1.9ユーロ | 14.9ユーロ |
【ソース】
https://www.lefigaro.fr/conso/2019/01/11/20010-20190111ARTFIG00008-le-de-france-comment-le-prix-des-transports-en-commun-a-evolue-en-dix-ans.php
2019年11月、回数券の料金が2ユーロ上がるよ
交通料金の値上げは、フランスに限らずどこの国でもあるんですが、
国によっては激しい暴動が巻き起こります。
最近では、地下鉄チケットの異常な価格上昇に対して、激しい暴動がチリで起こっています。
🇨🇱 CHILI : Les émeutes se multiplient dans le pays contre une hausse de 1,04€ du prix des tickets de métro à Santiago. Couvre-feu et état d'urgence décrétés, 10.000 policiers et militaires déployés. Malgré l'annulation de cette mesure, le chaos continue. Au moins 3 morts. pic.twitter.com/VueGFQo8kd
— Infos Françaises (@InfosFrancaises) October 20, 2019
しかしフランスのパリでも、こっそりとチケットの値段が上昇しますよ。
明日の2019年11月1日(金)の購入分より、
パリ市内の回数券料金が2ユーロも上がります。
一気に2ユーロも(約250円)も上がるんです!
現在の14.9ユーロから 16.9ユーロへ。
13%の値上がりです…
ただ同じ回数券でも子供料金( 7.5ユーロ )、または1枚チケット、
そして大人料金の1枚チケット(1 .9ユーロ )は、料金かわりません。
スマホアプリやカード式のNavigoを推奨する為の値上げ
なぜ回数券の料金が上がるのかというと、
パリ市内の地下鉄・バス・トラム共通チケットの販売が、2021年頃までに終了するからなんです。
それ以降はチャージ式の「Navigo Easy」、
もしくは銀行口座からの引き落とし式タイプの「Navigo Liberté※」に引き継がれる事になるんですが、
※2019年末から使用可能
もし「Navigo Easy」をすでにお持ちの場合や、
「Vianavigo」のアプリケーションを通して回数券を購入する場合は、
現状の 14.9ユーロ のままで購入する事が可能です。
11月1日以降に予定されている値上がりは、回数券を「切符」 で購入する場合にのみ適用されます。
▼「Navigo Easy」「Navigo Liberté」につて詳しくはコチラ
▼スマートNavigo 「Vianavigo」 について詳しくはコチラ
オルリーバス、ロワシーバスも値上げだよ
パリ市内⇔オルリー空港の移動に便利な「オルリーバス」
パリ市内⇔シャルルドゴール空港の移動に便利な「ロワシーバス」
どちらのバスも、もれなく値上がりします。
ただこちらもチャージ式のカード 「Navigo Easy」 や、2019年末に利用可能になる予定の「 Navigo Liberté 」、もしくは Vianavigo のアプリから購入する場合は、現状維持です。
チケット(切符)で購入する場合は、2019年11月1日から値上げです。
アプリ・ Navigoカードで購入 | チケットで購入 | |
ロワシーバス(ORY) | 8.5ユーロ | 9.5ユーロ |
オルリーバス(CDG) | 12ユーロ | 13.5ユーロ |
まとめ
年間550,000,000枚発行されているメトロチケット。
使用済みのチケットは道端や駅構内に捨てられ、散乱しています。
その為に今後はカード式になる予定なのですが、
日本からフランスに短期観光に来る場合は、2ユーロでカードを購入してチャージする 「Navigo Easy」がおすすめです。
【参考サイト】
http://www.leparisien.fr/info-paris-ile-de-france-oise/transports/ile-de-france-le-carnet-de-tickets-papier-augmente-de-2-euros-le-1er-novembre-30-10-2019-8183463.php