(Free-PhotosによるPixabayからの画像)
コロナが世界中に拡散して1年が経ちました。早いですね…
世の中、コロナに関する色んな調査や研究があるのですが、
ちょっと前のBFMビジネスニュースで、フランス世論研究所「以下 IFOP」が実施した独特の調査を紹介していました。
▼IFOPの調査結果を発表するマニュさん。両頬が赤くていい感じです。
Selon une étude, le télétravail est globalement mauvais pour le sexe
— BFM Business (@bfmbusiness) December 9, 2020
– 54% des télétravailleurs en couple ont ressenti une baisse de moral
– 31% un manque de sexe (43% pour les célibataires)
– 34% ont pratiqué la sieste crapuleuse durant le confinement
🎙 @Manu_Lechypre pic.twitter.com/6Vv8uqHV6N
実は、マニュさん。「在宅ワークは総合的にみてSEXに悪影響!」と一生懸命テレビでお話されているのですが、元となっているIFOPソースを見たら、もっと一歩踏み込んだ質問になっていて大変興味深かったです^^
今回は、2020年11月にIFOPが実施した調査
「La vie sexuelle et affective des Français durant le second confinement」を見てみましょう。
外出制限が影響するセクシャルライフ(フランス世論研究所調べ)
これまでにフランスで実行された外出制限「ロックダウン」は、大きくまとめると3回です。
1度目…2020年3月17日~5月11日
2度目…2020年10月30日~12月15日
3度目…2021年3月20日~
※3度目の外出制限は一部の県のみ
今回紹介するIFOPの調査は、2度目の外出制限期間中(2020年11月24~30日)、オンラインで実施されています。
ちなみにフランスの外出制限措置は回数を増すごとに、「本当に今、外出制限中なのかな…」と思うくらいユルくなっているのですが、
普段よりも長く自宅にいる時間が増えたので、普段よりもモヤモヤが増えている人、欲望を抱いている人は多いようです。
フランス人のセクシャルライフ(+α)に外出制限がどれほどのインパクトを与えているのか?
グラフの質が悪いのですが(誰か教えて!!)、イエスの割合をパーセンテージで表にしてみたので一緒に確認してみましょう。
外出制限中のセクシャルライフに満足してる?
18~69歳の男女が対象のこの調査。まず最初の質問です。
▼パーフェクト&やや満足と答えた割合、外出制限前が少しだけ満足度が高かったようです。
▼パーフェクト&やや満足と答えた比率は…
外出制限前 | 70% |
1回目の外出制限中 | 63% |
2度目の外出制限中 | 68% |
フランス人のSEX頻度。週に何回?
そして気になるフランス人のSEX頻度ですが、よく日本人のものと比べて紹介されることが多いですよね。
ちなみに日本人のセックスの頻度。
▼こちらの記事の調査では、47.1%の夫婦が「ほとんどない」と回答。次に多かったのは「月に1度」と回答した人で21.8%という結果でした。
日本全国100人のワーママに調査!夜の夫婦関係・セックスの頻度はどのくらい?
さて、フランスではどうなのでしょうか?
▼表を見ると、1回目の外出制限期間中、セックスの頻度が全体的に減っているのが確認できます。
▼週に1~2回以上の営みがある割合
外出制限前 | 50% |
1回目の外出制限中 | 36% |
2度目の外出制限中 | 47% |
こちらの結果でも外出制限前の時が好調だったようです。
2度目の外出制限以降、モヤモヤ的なものを感じてますか?
そして2度目の外出制限が始まって以降、何かモヤモヤを感じているのか?という質問です。
▼モラルの低下を感じると答えた人は女性が多く、欲求不満と答えた人は男性に多い傾向にあります。
▼こちらの回答は、同居中のカップルまたは女性よりも、同居していないカップルまたは男性に多かったものです。
外出制限中の在宅勤務で体験した事
IFOPの調査では、外出制限中の在宅勤務で体験した事なども質問しています。
外出制限中のシチュエーション
2度目の外出制限中のシチュエーションについて。
ここでは、パートナーと同居していたのか?一人暮らし(関係ゼロ)だったのか?それとも時たまパートナーやセックスパートナーと過ごしていたのか?などの質問です。
▼パートナー(セックスパートナーも含む)と同居していると答えた人が一番多く、全体の63%でした。
2度目の外出制限期間中、性的パートナーと関係があった?
上の項目で、やたらとセックスパートナーとの関係性が出てきますが、IFOPの調査では「2度目の外出制限期間中、性的パートナーと関係があった?」との質問に「YES」と答えた人に、どれくらいの頻度だったのかも尋ねています。
▼恋愛に自由なフランス。数字で見る「 フランス人の恋愛事情 」
パートナーとの関係の変化について
1度目の外出制限時から比較してみた、パートナーとの関係変化について。
▼2度目の時も同じパートナー(セックスパートナーも含む)と住んでいると答えた人が一番多く、64%になってます。
1度目の外出制限中、パートナーがいたと回答していた人は69%、そして一人だったと答えた人は31%でした。
▼1度目の外出制限中にパートナー有りと回答していた69%の内、2度目の外出制限時も同じパートナーといると答えた人は64%でした。
別れた | 5% |
別れたいと思ったけど別れてない | 10% |
今も同じパートナー | 54% |
外出制限期間中にパートナーと別れたいと思った?
1度目・2度目の外出制限期間中にパートナーと別れたいと思った事があるか?回答を年代別で表示してみました。
▼やはり、65歳以上は安定しています。
外出制限期間中に多かった、カップルの喧嘩の原因
▼特に子持ちカップルはケンカしますよね。
▼外出制限中に揉めた理由。学校閉鎖期間中の自宅学習について。
ケンカの要因には、家事分担だけのカテゴリーもありました。
共働きカップルが多いので家事分担で揉めるのは当然ですが、外出制限前では45%の人が揉めていたもよう。
▼1度目の外出制限、後期になるとストレスが溜まったのか、一気に割合が増えて64%になります。
外出制限解除後のパートナーとの関係
外出制限が解除されたら?どんな関係性を求めるのか?について
▼11%のフランス人は、今まで不自由だった時間を取り戻すため、性的パートナーを複数探したいようです。
「外出制限が影響するセクシャルライフ」おわり
第1回目の外出制限期間中(2020年3月25日~30日)に実施された調査では、フランス労働人口の24%が在宅勤務、外出制限が影響してまったく働いていないと答えた人が45%、その他失業中の人も含めると計75%の人が一日中在宅をしていたようです。(Odoxa調べ)
特にイルドフランス県(パリ)では、41%の人が在宅勤務をしていたんですね。
さらに後日アンケートをとった結果、外出制限解除後も在宅勤務を希望している人は55%!と在宅勤務を希望している人も多くいます。
なので「在宅勤務と健康」などのテーマを取り扱った調査は、今後もドンドン増えてくるのかもしれません。
ちなみにフランス世論研究所(IFOP)の調査は毎回細かくて、男性・女性・年齢層の大まかなカテゴリーだけではなく、学歴・年収・職業・家族・住んでいる地域、暮らしている状況などによっても結果を分けています。
▼今回はかなり大雑把にまとめてしましました。もっと詳しく見たい方は、絵だけでも何となくわかってしまうのでソース元をチェックしてみましょう。
https://www.ifop.com/wp-content/uploads/2020/12/117748_Rapport_Ifop_Gleeden_2020.12.08.pdf