フランスではコロナの流行は減少し続けており、このままの調子でいけば「前のような自由が少しだけ」が戻りつつあります。
現段階では6月2日以降から外出制限の解除が許可されるもの、6月15日に決定が保留されているもの、もしくは6月22日まで待たなければいけない制限などがあります。
外出制限緩和、第2段階目のフランスで出来る事
第2段階目の外出制限緩和措置。6月2日以降はフランス国内であれば移動距離に制限がなくなり、自宅から100km以上離れた場所であっても自由に移動が出来るようになりました。
この措置のおかげで、遠い場所に住む家族にも会いに行けるし、ちょっと離れた場所まで観光ができるようになったりと、以前より自由な生活を取り戻せるようになってきているのではないかと思います。
2段階目の措置では、フランス本土を2色に分けて説明てされていましたが、
パリがあるイルドフランス…オレンジのゾーン
その他の地域…緑のゾーン
コロナ流行地域であるオレンジゾーンは、緑のゾーンよりも制限が厳しくなっています。
今回の発表で追加された緩和措置、6月2日以降から可能になるものをまとめてみました。
レストラン・カフェ・バーが再開可能に!(パリはテラス席のみ)
外出制限中に美味しいご飯を食べに行きたい!
在宅勤務しながら一日3食のご飯を準備するって、なかなかシンドイなと思っていたので、個人的にレストランの営業再開決定が一番嬉しかったです。
色々と制限はありますが、パリのテラス席は瞬く間に満席になるのではと今から思っています。
オレンジのゾーンはテラス席のみ。緑のゾーンは店内・テラス共に営業可能。
フランス全土で6月2日から営業可能。
大規模美術館・有名建造物もオープン
フランスの大規模美術館・博物館・モニュメントなど、すべての施設のオープンが許可されました。施設によってオープン再開日は違ってきますが、6月2日以降に続々とオープン。7月末までには大体の所が開館します。
入館にはマスク着用が必須です。
オレンジのゾーン・緑のゾーン、6月2日以降にオープン許可。
ホテルなどの宿泊施設
外出制限中は客不足だったので閉館せざるを得なかった宿泊施設も、衛生面の要件が満たされれば6月2日以降に再開する見込みです。
オレンジのゾーン・緑のゾーン、6月2日以降に再開見込み
▼ただ今回の発表以前に「夏のバカンスはフランス全土OK」と政府からのお達しが出ていたので8月のバカンス時期の予約は既に埋まっているかもしれません。
フランス国内の移動について(長距離列車)
移動の制限距離が解除されたので、列車での移動も制限がなくなり可能になりました。
特に長距離列車(TGVなど)は、ロックダウン以前のようなプロモーションが期待できそうです。
こちらも宿泊施設同様に「夏のバカンスはフランス全土の移動OK」と事前の通達があったので、7・8月分の旅の予約は5月15日から既に開始しています。
※列車内・駅構内ではマスク着用、2席並びの着席は不可(家族は除く)、予約必須
オルリー空港
3月31日から完全封鎖されていたオルリー空港。こちらは6月26日から利用可能です!
余暇・その他
今回の発表で追加された自由に出入りが出来る場所です。
マスク着用義務・50000人以下・ソーシャルディスタンスなどの制限はありますが、6月2日~は次の場所も解放されます。
※グループスポーツ・他の人と接触のあるスポーツは6月22日まで禁止
※クラブ・子供の遊具施設…全地域で最低でも6月21日までは禁止
※大規模なイベント・祭り…5000人以上が参加するイベント。追って通知があるまでは禁止
▼5月11日~の外出制限緩和の措置について(ロックダウン解除後の第1回目の措置)
ロックダウン解除後の夏のバカンス。旅行はどこまで可能か?
フランス国内であれば特に制限なく夏休みは楽しめそうですが、
今まで夏のバカンスは海外が恒例だったけど今年の夏は海外にいけるのか?
フランス国内なら確実にどこでもいけるけど、EU圏内の旅行はどうなんだろう?
もうすでに購入済みの海外航空券があるけど出発しても大丈夫なのか?
いつ頃、購入済みの航空券の変更・キャンセルを見極めた方がよいのか?
などいろんな疑問が湧いてきています。
実際のところ海外旅行は可能なのか?今後のフランス政府の見解を確認してみます。
フランス海外県への旅は一応可能
「長距離移動を制限する方が合理的」と政府の意見もありますが、フランス国内の場合では移動制限を廃止したので、一応は遠く離れた海外県にも旅行が可能です。
グアドループ・マルティニーク・レユニオンは、6月2日からは渡航できます。
ただし、マヨット・ギアナは、コロナ流行地域に指定されているので、この海外県への渡航についてはやむを得ない事情がある場合にのみに限られています。渡航する場合でも海外旅行同様の「厳しい管理措置」が取られているので隔離が必要としています。
▼カリブ海に浮かぶ島「マルティニーク」は、飛行機で9時間弱はかかりますが、一応6月2日~旅行は可能です。
欧州(EU)内同士の移動は6月15日以降
フランスは、欧州内(EU内)の移動をスムーズにできるように、2週間の隔離措置なしでEU域内国境の開放に賛成しています。
6月2日時点では何の変更もありませんが、6月15日以降には欧州各国を行き来できるように合意を期待していると発表しているので、イタリア・ギリシャ・スペインのように2020年の夏に海外旅行の受け入れを既に決めている国・国境開放を決定している国であれば旅行できる可能性が高いです。
ただし、入国者に対して隔離措置を課する事を決定している国に対しては同様の措置をフランス側も取るので、短期間の旅行であれば隔離されるだけで終わってしまう場合もあるし、EU圏内の在住者に限定するか、※EU圏外からの旅行者も入国が可能かどうか、国境を開放する国の入国条件をチェックする必要があります。
※スペインは7月以降であれば日本人の観光客も入国可
入国条件の見直し期間(例えばイギリスでは3週間ごと)は、国によって違うので随時チェックする必要があります。
もし購入済みの海外航空券がEU圏内同士であれば旅行が可能な場合もあるので、該当国の入国条件の以下をチェックしてから旅行を実行するか考えてみましょう。
- 国境開放日
- 旅行者の条件
- 隔離について
欧州(EU)外への出国・入国について
欧州外への国境は閉鎖されたままです。
現在の時点ではいつごろ国境が解放されるのかはわかってませんが、夏のバカンスを考慮して早めに行われるべきだとの声もあります。
ただフランス政府は2020年の夏のバカンスはフランス国内に残るように国民にお願いしているくらいなので、EU外からの旅行者は歓迎していません。
EU圏内の国境開放には賛成しているものの、自国民には夏のバカンスはできるだけフランスにいてねというスタンスです。
ただ欧州外へ国境開放をする時期は、6月15日ごろに欧州外へ国境を開く可能性があるかを評価し、欧州連合レベルで調整しながら決めていく事になるとフランス政府は発表しました。
なのでもし欧州旅行をこの夏予定していた方、もしくは欧州に住んでいて日本への里帰りを希望している方は、
6月15日頃の決定を確認してから、購入済み海外航空券の日程調節・キャンセルをした方がいいかもしれません。
※6月14日(日)20時にマクロン大統領がテレビ演説を行います(追記)
▼ヨーロッパ・外務大臣付 副大臣は「夏のバカンスで数千キロ離れた場所に旅行することは問題外」と明言
▼以前には、マクロン大統領もEU圏の国境開放を9月までにしたいと仮説を立てていたので、夏にEU圏外の旅行者が出入りできる可能性は低い。
まとめ
フランスの場合、コロナの感染者数も多かったので多くの国から入国拒否されていますよね。EU圏内の方が感染者数がぐんと多いのに、そこだけ自由に移動させても意味がないのではないか、国境開放には時期早々なのではないかという声もあります。
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