フランスは寒かったり暑かったり、忙しい国です。
2019年6月、気温の変化が凄まじく、
第1週目の週末は、暑すぎて海に行ったはずなのに、
翌週の第2週目は、寒くて薄手のダウンコートをきて震えていました。
自分のツイートを見返しても、気温のアップダウンが激しいなと、
再実感しています。
先週末は各地で30度を超えたフランス。
— mousouadvisor (@mousouadvisor) June 7, 2019
夏日和で大はしゃぎして海に出たのに、今日はダウン着てます。
今、天気予報みたら13度だった。
どおりで子供が風邪ひくわけだ!
ずっと肌寒かったのに、突然サハラからの熱波が襲ってきて、6月26日(水)から30日(水)までは、猛暑のピークを迎えるそう。
40度を超える地域もでるみたいで、体感温度が50度くらいになるところもあるそうです。
Les fortes chaleurs vont s’accentuer. De mercredi à vendredi, la remontée d’une masse d’air saharienne exceptionnellement chaude donnera lieu à des températures au niveau des records mensuels voire absolus. (40°C régulièrement atteints ou dépassés).#VigilanceOrange #canicule pic.twitter.com/Npzfx2lW1X
— VigiMétéoFrance (@VigiMeteoFrance) June 24, 2019
「エアコンが普及していないフランスで、そんなに暑かったら死ぬんではない? 」
と思いますが、そうなんです。
実際に2003年8月のヨーロッパ熱波では15,000人が亡くなっています。
詳しくはこちらからの記事に書いています↓↓
気温の高低差が激しいせいで、暑いのに鼻水が出ている子供が続出です。
フランス気象局が呼びかけている、警戒の見方
フランス気象局が「猛暑 」 を呼びかけているのですが、
私が長い事、勘違いしている事があったんですよ。
2019年6月、今回の前倒し型の猛暑は異例で、確かに大変危険です。
2003年に大きな被害を出した「ヨーロッパ熱波」と比較されているくらいです。
今となれば、大変だ!
子供の水筒の準備しなきゃ!と事前に準備できます。
ただ、
フランスに来て間もない頃、
フランス語が分からないし、なんて書いてあるか分からず、
とりあえず地図上に塗ってある色で、暑さの判断をしていました。
例えば、これです↓↓
🔶 53 dpts en #vigilanceOrange
— VigiMétéoFrance (@VigiMeteoFrance) June 25, 2019
Restez informés sur https://t.co/rJ24zzmmy4 pic.twitter.com/tpZt1TTxa8
これは、フランス気象局が「猛暑」に対して警戒を呼び掛けているものですが、
何となく暑いんだろうなとは伝わってきます。
「パリはオレンジ色か~ 」
「日本で暑いのに慣れているし、大丈夫やわ~ 」
と思いませんか?
私もそう思っていました…
実はフランス猛暑にはレベルが4段階あって、今回の警告は「レベル3」のオレンジ色です。
色的に、大したことなさそうだと思いますが、
死活問題になるレベル4手前の大きな範囲を指しています。
- レベル1 緑
- レベル2 黄色
- レベル3 オレンジ → 2019年6月の熱波はココ
- レベル4 赤
ちなみに猛暑の警戒レベル4(赤色)は珍しく、どういった事を指すのかというと、気温が昇りすぎて「干ばつ」「 山火事 」「停電」が発生する事態で、労働時間の調節や学校の閉鎖が全面的に検討されます。
公共交通機関の乗り物の中でさえも、エアコンが普及していないフランスでの「レベル4 」 は危険です。
▼しかし、とうとう初のレベル4になった地域もでてきました。(2019・06・27)
Canicule: 4 départements passent en vigilance rouge
— BFMTV (@BFMTV) June 27, 2019
C’est la première fois qu’il y a une alerte vigilance rouge canicule en France pic.twitter.com/F5pOsIvcHR
▼モンペリエとニームの中間にある小さな街、Gallargues-le-Montueux(ガラルグ・ル・モンテュ)にて、45.9度の最高気温を更新。 (2019・06・28)
もう異常気象です。
そういえば、アイスクリームをお店に買いにいった時、アイスクリームがほとんど無くなっていました。
エアコンとか扇風機がない家庭が多いので、雨戸を閉めて熱気をシャットダウンしているお家が多かったです。
▼2019年は6月に続き、7月にも異常気象(2019・7・25)
2019年7月25日の午後、パリの気温は42度まで上がる予報。
パリ市民はいまだ経験したことのない猛暑になりそう…
イル・ド・フランス周辺地域とそれより北部地域にいる方に「猛暑レベル4」 の厳重警戒伝える、赤色マークに変わりました。
逆に南フランスのモンペリエ周辺は32度、スペインとの国境に近いビアリッツ周辺は29度となっています。
Canicule: à quoi faut-il s’attendre demain alors que l’alerte rouge a été déclenchée ? pic.twitter.com/edJOAZvLBF
— BFMTV (@BFMTV) July 24, 2019
▼灼熱のパリでエッフェル塔型のチョコレートを置いたらどうなるのか実験。
42.6度がどれほど暑かったのか、エッフェル塔型のチョコレートで実験。 https://t.co/kG4YO0dqia
— mousouadvisor (@mousouadvisor) July 29, 2019
エアコンの普及率についてもコチラ↓↓
酷暑過ぎると、学校がお休みになる
酷暑の警戒レベルが4になると多くの場合、学校は閉鎖され、子供たちはお家に残って一時活動をお休みします。
でも今回(2019年6月)のような、レベル3でも学校の判断で学校が休校になる事があります。
現在、パリ南部郊外の「 Essonne(エソンヌ) 」では、51校が2日間の休校を決定していますが、 「 Seine-et-Marne( セーヌエマルヌ ) 」、「 Val-de-Marne( バルドマルヌ ) 」でも同じ決定をしている学校が多くあります。
2019年6月27日(木)は、225校の学校が閉鎖に。(2019・6・30追記)
Jean-Michel Blanquer annonce que “225 écoles sont fermées en France” ce jeudi pic.twitter.com/VJYWFsqFds
— BFMTV (@BFMTV) June 27, 2019
酷暑と花粉アレルギーのダブルパンチ
そして最悪なのが、花粉アレルギーを持っている人。
花粉症の飛散量は少し落ち着いたきたものの、一部地域では大量の花粉が飛んでいます。
Bulletin allergo-pollinique du 21 juin 2019
— Réseau National de Surveillance Aérobiologique (@rnsa_pollen) June 21, 2019
Attention aux #pollens de #graminées encore bien présents sur tout le pays!#allergies @rnsa_pollen https://t.co/x8uuZJYofL pic.twitter.com/Lv8SPYBWoA
太陽がサンサン照り付けているし、風がまったくふいていないので、空気中に舞う花粉の量が多くなっています。
暑さと花粉症状のダブルパンチ。
特に、イブリン県・エソンヌ県にお住いの方は要注意です。
フランスの花粉症についてはコチラ↓↓
特にフランス時間の12時から17時の間は、気温・花粉ともに上昇するので、この時間帯の外出は避けた方がよさそうです。