昨日、子供の自転車がそろそろ小さくなってきたので、スポーツ用品店に新しい自転車を買いに行く事にしました。
向かった場所は、豊富な品揃えと高品質の商品を取り扱うスポーツ用品店。
「デカトロン(DECATHLON )」
(※デカトロンについて:フランスの国民ショップ「デカトロン」、ランニング用のヒシャブをフランスで販売した時に、「金もうけに目が眩んだ!」とか「フランス魂を売った!」など、一般人・政治家からも猛烈な批判を受けた企業ではあるけど、痛いところに手の届く商品を豊富に揃えているため(しかもクオリティが良い!)、なんやかんや言いながらフランス人から絶大な信頼を受けている企業である。)
フランスのスポーツ用品店から子供用自転車が消えかかる
フランスでスポーツをするなら必ず寄ってみて欲しい店「デカトロン」ですが、いつもの様にお店に自転車を買いに行ったところ、
自転車が無い!!!
↓
上の写真、昨日(6月13日)撮った写真なんですが、パリ郊外にあるデカトロン大型ショップの子供用自転車売り場です。
いつもならば両壁いっぱいに並んでいる自転車が店頭から消えかかっています。
我が家の場合、長男用の自転車(12~14歳用)を探していたのだけど、店頭に残っていたのは1点だけ。
写真の左側上にあるブルーの自転車がそうなのですが、長男が「好みじゃない…」というので買うことができませんでした。
子供用自転車売り場に残っていたものは、3歳~9歳用の自転車が数点と女の子用の自転車のみでした。
ちなみに写真の奥に見えるのはヘルメットです。
通常だとヘルメットもズラッと陳列されているのですが、ヘルメットも在庫数が少なくなっている事が分かります。
スケートボードは全滅していた
ならばと思い、次男にはスケートボードを買う約束もしていたので、スケートボード売り場に行ってみると…
↓
スケートボードも見事に売り切れ。
厳密に言うと、上級者用のボードが数点だけ残っていて、子供用は全滅していました。
売り場に寂しく残っていたポップからは、子供心をときめかすデザインのスケートボードが販売されていた事が分かりますが、時すでに遅し。買いたかったのに全滅していました。
ならばと思い、デカトロンのネットで在庫がないか確認してみると…
↓↓
▼デカトロンのスケートボード、ネットでも売り切れ。
ACTUELLEMENT NON DISPONIBLE EN LIGNEの表示が…
「現在、在庫なし」になっていて、買うことが出来ません。
ローラーブレード・インラインスケート売り場も品薄
そして隣にあった、ローラーブレード・インラインスケート売り場。
微妙な色使いの女の子用インラインスケートと、大人用が数点、男の子用はサイズ違いが4点ほどしか残っていませんでした。
この売り場も品薄状態になっており、在庫が無くなりかけています。
ちなみにスケートボードやインラインスケート売り場の横には、肘や膝を転んだ時の衝撃から守るセキュリティーグッズも販売されているのですが、こちらも在庫がほとんどありませんでした。
フランスで大人気のキックボードも売り切れ
ちなみに、フランスでは通勤する時にキックボード使っている人多いのですが、デカトロンのサイトでは、キックボードは子供用・大人用ともに売り切れでした。
▼キックボードも完売!
フランスではコロナの影響で、子供のスポーツ活動が禁止されている
なぜ、こんなにスポーツ用品の売り切れが続出しているのかというと、
フランスではコロナの影響で「スポーツ活動(グループ)が禁止」されているからなんです。
家の子供達も水泳とグループスポーツの習い事をしていましたが、ずっとお休みのまま。
通常ならば今の時期、来年度のスポーツ申し込み時期ではありますが、目途がたっていないので、お知らせなどもきておらず、いつ子供たちのスポーツ活動が再開されるのか先が見えません。(【追記】6月22日~、グループスポーツが可能に!)
なので、屋外で行える個人スポーツを充実させようと、自転車・スケートボード・キックボードなどが飛ぶように売れ、在庫が無い状態になってきています。
2020年5月11日から外出制限を段階的に解除してはいるものの、
こういったスポーツ活動は大人も子供もずっと禁止されているままです。(6月14日現在)
ソーシャルディスタンスは必須になるので、特にグループで行うスポーツや対戦相手のいるスポーツは学校であろうとできません。習い事のスポーツ活動なども新たな措置が決まるまでは当面の間、禁止されています。
※大人のスポーツ活動でも、ジムで個人トレーニングを行うくらいはできるようになりましたが、マスクは必須。マスクをしながらのスポーツは苦しくて続かないので、施設外の公園などで筋肉を鍛えているマッチョたちを沢山見かけます。
通勤には自転車・キックボードの利用が推進されている
そして売り切れになっているのは子供用の自転車ばかりではなく、大人用もお得で品質の良い物は無くなっています。
大人用の自転車も子供用ほどではないにしろ在庫が少なくなっていました。
なぜなら現在フランスでは、通勤時に自転車の利用が推進されているので、自転車・キックボードで通勤をしている人が増えているからです。
その為、フランス各地に「コロナピスト」という臨時の自転車専用道路ができている最中ですが、パリでは既に全長50㎞の自転車専用道路が出来上がっています。
▼無理矢理設置した自転車専用道路。いろいろ問題山積みのコロナピスト
コロナピストが出来たと同時に発生する車の渋滞。 https://t.co/Pjsglp1SGW
— mousouadvisor (@mousouadvisor) June 12, 2020
フランスの街中に続々と自転車専用道路(#coronapistes )が出来ていている。
— mousouadvisor (@mousouadvisor) May 20, 2020
バス専用道路の所をそのまま臨時自転車専用レーンに作り替えている自治体も多いので、バスは停留所にどうやって止まるのだろうと思っていた。
これは自転車一時停止の標識を置かないと接触事故おこしそう。 https://t.co/c1wqhHCnWo
▼さらにパリでは電動自転車(上限額400ユーロ)やカーゴバイク(上限額600ユーロ)の購入費用の援助をしているので、自転車購入者が増えています。
交差点にて。信号が青に変わったので直進しようとしていた時、私の左側にいた自動車が猛スピードで右折しようとしてきた。しかも2車線超え。。
— mousouadvisor (@mousouadvisor) June 6, 2020
車運転するの怖くなって自転車を探していたら、
パリでは申請すれば、電動自転車の購入価格の33%を援助してくれるらしい。上限400ユーロ! https://t.co/erfVDZ6Yz9
おわりに
外出制限の緩和が始まって以来、子供達が自転車・キックボード・スケートボード・ローラースケートなどでスポーツをしている姿をよく見かけるようになりました。
いつスポーツ活動が再開できるのかもわかっていないので、子供達の運動不足解消の為に「買い」が殺到しています。
需要は高まっているけど、部品が中国から届かなくて製造できないところもあるので、店頭でもネットでも見つけるのが難しい状況です。
スポーツ用品店で爆発的に売れているので既に在庫が無い状態になっていますが、デカトロンのライバル企業「Go Sport」でも在庫数が残り少なくなってきているので、購入予定の人は早めにチェックするといいかもです。
▼痛烈な批判を浴びたデカトロンでのランニング用のヒシャブの販売について。
詳しくは、「フランスで巻き起こるイスラムのスカーフ論争。フランスでの反応まとめ」をどうぞ。