フランスに住んでよかったなと思うこと、
「医療制度が充実している」
この一言です。
医療費の払い戻し額、
処方薬を購入する時の自己負担の少なさ。
たびたび感動します。
しかし、
フランスで医療を受ける前、
最初にぶつかる難関があります。
フランスでの医師の診察は完全予約制

フランスでの医師の診察は完全予約制
診察には必ず予約が必要です。
診察前に必要な事、
それは…
事前に電話をして診察日時を予約する事です。
最近では、ネットで予約できる便利なツールもありますが、
↓↓
MonDocteur
Doctolib
大抵の場合、電話で連絡をとった方が早く診察日時を確定する事ができます。
例えば、医師に緊急で診察をしてもらいたい時、
緊急枠を確保している医師であれば、
当日中や翌日の診察も可能な場合があります。
でもそれは、電話で連絡する事が前提です。
(例)皮膚にイボができた場合
痛くないけど、イボが出来ちゃった。
こんな時はどうなるのでしょう?
どれくらいで医師の診察を受ける事ができるのでしょうか?
専門医の診察は2,3か月待ち

専門医の診察は2,3か月待ち
住んでる地域によって受診までの待ち時間は異なります。
一般医だと2日程度で予約をとる事が出来ますが、1週間待ちってことも多々あります。
では、専門医の診察までの待ち時間はどれくらい?
パリとその郊外(イル・ド・フランス)の場合:
診察までの最短日数()内は最長日数
- 眼科医:59日(186日)
- 皮膚科医:21日(93日)
- 心臓病専門医:21日(93日)
- リウマチ専門医:21日(87日)
- 婦人科医:31日(93日)
- 歯医者:14日(62日)
- 耳鼻科:14日(62日)
イル・ド・フランスの中でも、パリは比較的早く専門医の予約をとる事ができます。
しかし地方に行くと、受診までの待ち時間はさらに長くなります。
ブルターニュ地方の場合:
診察までの最短日数()内は最長日数
- 眼科医:155日(279日)
- 皮膚科医:62日(186日)
- 心臓病専門医:62日(161日)
- リウマチ専門医:21日(87日)
- 婦人科医:31日(186日)
- 歯医者:21日(124日)
- 耳鼻科:31日(140日)
特に眼科医は本格的な医師不足です。
参考サイト:
http://apps.smartsante.com/barometre-acces-soins/
人気の医師は、新規の患者を受けない
人気の医者には患者が殺到しています。
- 評判が良い
- ネットで高評価
- かかりつけ医から勧められた
大抵の人は、評判の良い医者に診てもらいたいですよね。
しかし、新規の患者を受け入れる余裕がなく
電話の段階で断られる事もしばしばです。
何度断られても1年くらい粘ると、たまに予約が取れる事があります。
開業医不足
なんでこんなことになっているの?
それは、開業医不足です。
今後はもっと深刻化すると言われています。
例えばパリの場合、一般医が今後10年間で15,5%減少してしまいます。
熱があって苦しい。
今でさえ、予約を取りたくてもなかなか当日中に空いている医者を見つける事が難しい。
こんな状況なのに…
今後はどうなってしまうのでしょうか?
まとめ
ちなみに、最近予約をとった医者をまとめみました。
地元人気の歯医者:3週間
小児科医:8週間(土曜日指定にした場合)
矯正歯科医:7週間
甲状腺専門医:12週間(ネット予約)
アレルギー専門医:8週間(ネット予約)
皮膚科医:14週間(ネット予約)
電話で予約する時に、ものすごく不機嫌な秘書に当たる事があり、
物凄くストレスを感じるので、
可能な限りネット予約です。