コロナ収まってないけど学校に行かせるべきか…保護者アンケート結果

教育・子育て・バイリンガル

「コロナウィルスと共に生きる」選択をしたフランス。5月11日の外出制限解除にむけて少しずつ社会活動の復帰準備が進められていますが、

フランスでも「学校再開」に反対を求める声が多く上がっています。

感染の第二派を警戒していたり、ウィルス感染予防の対策が万全でない事への不安。7月の第二週から夏休みが始まるので後2か月くらいなら自宅学習を続けたいなど、各家庭によって意見は異なりますが、

「学校再開の時期が早すぎるのではないか?」「子供を学校に行かせるべきなのか…」と、どこの親も悩んでいます。

学校に行かせるべきか?保護者のアンケート結果(フランス)

フィリップ首相は5月11日から段階的な学校の再開を発表しましたが、実際の所、住んでいる自治体によって(または教育区・学校ごとによって)学校再開日は異なります。

私が住んでいる地域では、年長と小学生の学校再開日は政府の発表通り5月11日(生徒は5月12日~)と決めていたけれど「感染防止のための必要な措置を万全にするため学校再開の予定を1週間だけ延長する」と予定日の変更をしました。

なので学校開始は5月18日からとなります。

そして、保護者2400名分のアンケートの結果も一緒に送ってくれたので、どれくらいの親が子供を学校に行かせるか?行かせたくないのか?各家庭の意向を知ることが出来ました。

学校に行かせるかと答えた親は「35.2%」のみ

私の住んでいる市では保護者に依頼していたアンケートの回答「2400件」を公表しました。

「5月12日に学校再開したら学校に行かせるか?」各家庭の意向を尋ねた質問では、

子供を学校に行かせるか?保護者のアンケケート結果
  • 学校に行かせる…「35.2%」
  • 行かせない…「36.7%」
  • 未回答…「28.1%」


▼受け取ったメールから抜粋

「学校に行かせる」「学校に行かせない」と答えた人がほぼ同じくらいで、各家庭の意向が半分に分かれています。残りの28%は「未回答」でしたが、どうすればよいか決断が難しいのだろうと思います。


私も複数のお母さん方に電話をして聞いたのですが、幼い兄弟姉妹がいたり、家族に持病がある場合など、子供を学校に行かせることに不安があり自宅学習を続けさせたいと言っていた人と、学校に行かせると言っていた人がちょうど半分づつでした。

ただ次男(CP・小学校1年生)のクラスのお母さんの方が「学校には行かせない」と言っていた人が多く、長男(CM1・小学校4年生)のクラスのお母さんの方は「学校に行かせる」と即答した人が多かったです。

長男の先生は課題の量がとても多い事で有名な先生なので、外出制限中の自宅学習が一人で出来ないといった保護者の意見も多く、心が折れかけているお母さんも多かった影響もありますが、


フランスの場合、外出制限が解除されても希望すれば自宅学習は続けられるので、あえて感染のリスクがある学校に行かせる必要はありません。学校に行く・行かないの決断は各家庭の判断にまかせられます。

まとめ

既に学校が始まっている地域では、子供が感染しない事を祈りながら学校に送り出している方もいるのではないでしょうか?

家の子供の学校の場合、先生すべてが学校再開で揃うわけではなく、担任の先生が授業をやってくれるか?確実ではないし、学校再開の日付は決まっても、何曜日に通えばいいのか?まだまだ不明で連絡待ちの状態です。

そしてパリでは、川崎病に似た炎症性症候群で重篤な状態で入院している症例が相次いでいて医師が警告しているのですが、ほとんどの子供が約1か月前にコロナウィルスの感染が確認されている子ばかりです。

コロナウィルとの関連があるのか?まだはっきりとは分かりませんが、症例が子供ばかりなので「怖くて学校には行かせられない!」とますますコロナの感染リスクを恐れている家庭は多いです。

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