(アイキャッチ画像:Céline MartinによるPixabayからの画像)
フランスでは2日前の16日(土)から、夜間外出制限が強化され20時→18時の制限措置となりました。
商店や商業施設も18時で閉店するように制限されたので、仕事帰りにどこも寄る場所などなく、仕事が終われば直帰するだけの悲しめな生活になっています。
しかしこの措置は、一応、フランス全国が対象になるのですが…
「外出制限強化しても何も変わらない。」
と、Saint-Brieuc市長が『午後6時の外出禁止令を拒否』したように、夜間外出制限強化に違和感を抱いている人も多くいます…
【フランス】18時からの夜間外出制限強化で混乱する現場
本日は夜間外出制限強化後、週明けの月曜日でした。
ツイッター上では、仕事帰りに何かを感じた人達が続々とツイートをアップし始めていたのですが、そのツイートの様子を見ると、この夜間外出制限強化は無理があるんじゃなかろうか…
と素人ながらに感じたものが多かったので、今回はこの不満続出のツイートを紹介したいと思います。
こちらで紹介するのは一部になりますが、#CouvreFeu18h00(夜間外出禁止令18時)のタグ付けでツイートされていたものを見てみましょう。
皆の帰宅時間が重なって満員電車
簡単に予想はついてましたが、皆の帰宅時間が一気に集中してしまい満員電車です。
「17時に仕事を終わらせて18時までに家に帰ろう。」と考えていた人はごまんといました。
▼「パーティだったら6人以上で集まるの禁止なんです…」
▼「問題はバーやレストランじゃなくて、ココだ!」
▼皮肉めいた風刺画が刺さります。
18時になっても渋滞に巻き込まれ中
こちらも簡単に予想がついてましたが、陸では渋滞が発生する為、マイカー通勤の人達もなかなか大変だったようです。
下は月曜日の18時23分のパリと近郊の交通渋滞の様子。(赤い箇所は渋滞発生中)
▼「夜間外出禁止令が効いてる^^」
▼「17時37分、この時間パリで挟まっていたら18時に家に帰れません。」
▼「いつも以上に壮大な渋滞」
仕事帰りの買い物客が殺到するスーパー
スーパーに殺到する買い物客。
こちらも予想通りです。
▼17時20分のスーパー前で入場制限中…食料補給の為、列へ急ぐ人達。
▼人は焦ると、どうしたらいいのか?分からなくなります。
▼レンヌにある「Super U」では、ここ3日間でドライブスルー買い物が10~15%上昇。
配達依頼は倍増しているようです。
その他にも今回の外出制限強化は、平日勤務&一人暮らしの人には大変厳しい措置になるのではないか?というような声も紹介されていました。
▼すべての商店や商業施設は18時に短縮になるので、その代わりに日曜日の営業を許可するという代案。実は、昨年12月以降すでに日曜日を例外的に営業できる許可(県知事との協議が必要)が下りていて、今回の措置ではその例外措置の継続になるだけなんです。
おわりに
今回の夜間外出制限の強化。商店や商業施設の営業時間を2時間縮小し、国民の行動制限開始時刻を2時間だけ早めても、違うところで人々が混雑してしまうし、仕事からの帰宅は18時以降も外出が認められているので、あまり意味がないのではないかと個人的に考えてしまいます。
▼夜間外出制限強化を拒否したSaint-Brieucのように、学校・保育園・商店・商業施設など、通常の営業時間まで開けているほうがよっぽどいいと思ったりします。
「何も変えるつもりはない」「2時間だけ夜間外出制限を強化しても何も変わらない」と断言してくれた市長さんのコミュニティに注目したいです。