旅の感動や思い出を写真に収めたい!
というよりも最近ではSNSにアップするためにスマホで写真を撮る人が多いような気がします。
いかにその写真を良いものに仕上げるか、
いかにフォトジェニックな状態に仕上げるか、
一枚の写真を共有する前に、並々ならぬ苦労が隠されている場合があります。
でも知っていましたか?
世界にはセルフィーが禁止されている場所があるんです。
今回は無謀な自撮りをしていた女性が容赦なく罰せられたお話です。
無謀なセルフィー(自撮り)をしていた女性
カリブ海を中心にクルーズを運航しているアメリカの大手客船、ロイヤル・カリビアン。
このクルーズ船に乗っていた女性が撮ろうとしていた写真が大問題になりました。
その時の写真がこれです。
↓↓
Woman who stood on ship’s railing for selfie barred for life from cruises // https://t.co/rivHXPORzB (Peter Blosic) pic.twitter.com/yZLPbTw1TJ
— WINK News (@winknews) October 18, 2019
1人の水着姿の女性が手を頭にあててポーズを取っているようにも見えますが、
問題なのは彼女がいた場所!
バルコニーをよじ登り、外側のわずかに突き出た淵に立つという…なんとも危険な状態で写真を撮っているのが分かります。
傍から見ると異常に見える光景ですが、ソーシャルメディアに投稿された画像だけを見たら出来が良かったかもしれません。
目撃者によると、この女性は敏速にバルコニーをよじ登り「アッ 」と言う間に船の外にたどり着いたのだとか。
当初は、彼女の意図が分からず、飛び降りるかもしれないと思い、
ロイヤル・カリビアンのスタッフに報告。
ただ現場に出向いたスタッフは、
「これは自撮りだ…」
とすぐに気づき女性が投稿した写真をソーシャル上で特定し証拠を確保。
その後即座に厳しめの罰を命じています。
実はこういったクルーズ船の規約には、バルコニー柵などに「座る」「立つ」「横たわる」「よじ登る」、そして船外にでる行為は禁止と書いてある場合がほとんどです。
バルコニーの柵だけでなく、安全上の理由から設置している柵も対象となるんですが、その禁止行為を破るとそれなりの罰が下されます。
罰1.クルーズ途中でも降りてもらう
かなり厳しめの罰とは…
この自撮り女性が例えクルーズ全行程の代金を支払済みであったとしていても、
クルーズの途中経由地で下船させられてしまいます。
彼女の場合は問題が発覚した直後に、次の停泊地であるジャマイカのファルマス(Falmouth)で下船をするように命じられています。
ちなみにジャマイカはカリブ海の孤島です。
写真を撮っていた瞬間がハイチの近くらしいので、ジャマイカに着くまでの間(距離で300~400キロ )、かなり揉めたと思いますがロイヤル・カリビアン側の決定は揺るぎませんでした。
この女性はかなり悲願をしたとの事ですが、船が港に停泊したところで強制的に下船させられています。
予定していた航路が、周遊タイプだったか、それとも出発地と到着地が異なるタイプだったのか、ハッキリとは分かりませんが、そんな事は関係なしに下船。
ちなみに柵をよじ登る時に手助けした友達も一緒に強制下船になっています。
罰2.生涯、ロイヤル・カリビアンの所有する船に乗船できない
飛行機会社のように船舶会社にも2度と利用してほしくない客を示す ブラックリストが存在するのですが、
もちろんこの女性と友達もブラックリスト入りになっているので、ロイヤル・カリビアンが所有する船に生涯乗船することはできません。
世界には自撮り禁止の場所もある!
自撮り中、写真に集中しすぎて不注意になっている人や、
本来ならば侵入してはいけない場所に入り写真を撮ろうとする人、
警告を無視する人などがいるので、
セルフィー禁止を呼び掛けている場所や施設があります。
人々のモラルが求められる時代になりましたね…
ベルサイユ・ルーブルなどの美術館では自撮り棒が禁止
▼ベルサイユ宮殿やルーブルなどの美術館では自撮り棒の利用は禁止です。作品や展示物に近い場所でない場合でも利用はできません。自撮り棒を伸ばして使わなければ注意される事はないですが、伸ばしたとたん係員が飛んできます。
▼チェルノブイリの立ち入り禁止ゾーンで
立ち入り禁止区域で自撮りに夢中、チェルノブイリに観光客急増https://t.co/WJ21vcnKWu
— AFPBB News (@afpbbcom) October 12, 2019
▼ カンヌ映画祭、レッドカーペット上のセルフィーも禁止
今年からの措置となる“レッドカーペットでのセルフィー禁止”を呼び掛けるポストカード。#カンヌ映画祭 https://t.co/s3IezxbyTl pic.twitter.com/qXLB7kBghS
— シネマトゥデイ スタッフ (@cinematoday_stf) May 7, 2018
▼ 夢の国、ディズニーランドでも自撮り棒の禁止
仕方ないかもです。
— ギズモード・ジャパン (@gizmodojapan) June 30, 2015
もしあなたがディズニーランドでいい感じのセルフィーを撮るためにセルカ棒の購入を考えているのなら、ちょっと待って。ディズニーランドとウォルト・ディズニー・ワールドは公式にセルカ棒(セルフィースティック)を禁止… http://t.co/yRQ766TOEG
▼ タイのマイカオビーチの「セキュリティゾーン」では、写真撮影の全面禁止
タイのあるビーチでセルフィー禁止 違反した場合には死刑も【写真】#タイhttps://t.co/Ntw3upRP7E
— Sputnik 日本 (@sputnik_jp) April 10, 2019
写真を撮っている間は自分しか見えない状態なので、
事故が絶えません。
人が多いところではハッキリいって邪魔な場合もありますよね。
世界ではセルフィーによる事故が多発中!
先ほど紹介したロイヤル・カリビアンの件では、女性は幸いにも無傷です。
大海原での出来事なので突風が起きれば足を滑らせるリスクもあるんですが、
そんな危険な状態であっても完璧な写真を目指したい人はこの女性を含めて大勢います。
危険な自撮りが後を絶えず…
世界ではセルフィーが原因での死亡事故が頻度に起こっているのです。
自撮りの死亡事故、インドが一番多い
自撮りが原因で亡くなった人は世界に何人いるのか?
調べてみたら2011年~2017年の6年間で「259人」の方が命を落としているのだそうです。
国別でみてみると、インドが断トツで多く「159人」
国民性なのか無茶する人が多いインド。
確かに人口も多いけど、それだけではない何かがあります。
セルフィーが原因で起こった死亡事故「死者数」
- インド…159人
- ロシア…16人
- アメリカ…14人
- パキスタン…11人
- トルコ…5人
- フィリピン…5人
- など
※実際にはもっと多くの事故が起こっていると予測されています。
そして最近( 2019年10月 )でもインドでは、ダムでセルフィーを試みた6人中4人が、水の流れに飲み込まれて死亡する事故があったばかりです。
セルフィーで亡くなった原因
主な死因・原因では、
- 水が原因…70件
- 交通事故…51件
- 転落事故…48件
- 火が原因…48件
一番多いのは水の事故で、高波にさらわれたり、ボートから転落したり、警告の無視をしてそのまま亡くなった方が多いのだそうです。
そして次のケースで多いのは交通事故。走行中の電車の前でセルフィーをしていて、そのまま電車にはねられているという残念な死に方をしている人もいます。
そしてアメリカでは銃が誤って発砲したり、銃による事故が発生しています。
書いていて悲しくなるんですが、自分の大事な人が無謀なセルフィーが原因で亡くなったら…
とっても複雑です。
死亡者の年齢と平均年齢
死亡した方の平均年齢は「22.94 歳」
下は10歳の子供から68歳までいます。
20代…男性(106人)・女性(62人)
10代…男性(76人)・女性(52人)
30代…男性(20人)・女性(14人)
40代…男性(4人)・女性(3人)
50代…男性(2人)・女性(2人)
60代…男性(3人)・女性(3人)
男性が圧倒的に多く72.5% で、悪ふざけ半分で行っている可能性が高いのかなと思います。
【参考サイト】
http://www.jfmpc.com/article.asp?issn=2249-4863;year=2018;volume=7;issue=4;spage=828;epage=831;aulast=Bansal
https://www.sudouest.fr/2019/10/20/en-pleine-mer-elle-se-suspend-au-balcon-pour-faire-un-selfie-le-croisieriste-la-bannit-a-vie-6724247-4776.php