ピラ砂丘(Dune du Pilat)大自然が作り出すフランスの絶景

ヌーヴェル・アキテーヌ

ボルドーから車で1時間ほどの場所にある【ピラ砂丘(Dune du Pilat)】

フランスの絶景と大自然を満喫できる観光地でも紹介していますが、ヨーロッパで最も高い砂丘で高さは106,6m!(2018年時)

広大な森林の中を歩いていくと、突如現れる巨大な砂丘と、頂上まで登った時に見える大自然の神秘。

2020年7月に実際に行き、感動しまくった様子を記録しています。

ピラ砂丘に辿りつくまで

真夏日で太陽がサンサンと輝く7月20日。

ボルドーを出発したのが朝の8時でしたが、朝の渋滞に巻き込まれたので、到着までに1時間40分程度かかり到着しました。

ボルドー⇔アルカション・ピラ砂丘は渋滞がよく発生するので、時間帯によっては片道2時間くらいかかってしまう事もあるそうです。


▼渋滞を抜け出すと清々しいまでのドライブコースが待っている。

ピラ砂丘5キロ前地点のドライブコース「D259」

駐車場に着いたのは朝の9時40分でしたが、既に駐車スペースの半分は訪問客の車で埋まっていました。


▼駐車場スペースを出ればトイレがあるので、砂丘に向う前に必ずここでトイレを済ませる。

正面に見えるのはトイレです。トイレに行くのにもコロナの影響でマスク必須でした。


▼トイレを済ませ進んでいくとピラ砂丘近辺の航空写真がありました。付近には自然保護区、野鳥保護区、そしてコロニー建築様式の豪邸が並ぶリゾート地「アルカション(Arcachon)」があります。アルカションにはボルドーから電車で行く事もできます。

ピラ砂丘周りの航空写真。アルカションから各方面にむかってクルーズ船が出ている。

本当の通は、アルカションからピラ砂丘までサイクリング(片道12キロ)するらしく、おススメされていたのですが、灼熱地獄の中自転車に乗りたくなかったので辞めました(笑)


▼お土産屋さんが立ち並ぶ通り。コロナ対策で人々の交差を避けるべく右側通行でした。

砂丘に向う人は右側、戻る人は左側。


▼森林浴をしながらの散歩。朝なのでまだまだ涼しさが残っていた。

お土産屋さんを過ぎたあたりから足元が砂場になる。


▼さらに進んでいくと足が砂に埋もれて歩きづらくなっていくので、靴を脱ぎだす人が多くなる。準備の良い人は、靴入れの袋を持参し、荷物にならないようにリュックサックに収めていた。

この辺になると、靴やサンダルを脱いで裸足で歩く人が多くなる。


ピラ砂丘はギリギリの所まで森林に隠れているので、寸前まで歩いていかなければ見えない所もポイントが高い。

この向こう側がピラ砂丘です!


茂みの向こう側(上の写真)に行くとピラ砂丘が目の前にドンと待ち構えています。全速力で下っている人達の弾けた声や、楽しそうなはしゃぎ声が聞こえていて、子供たちのワクワク感が一気に高まりました!

ピラ砂丘(Dune du Pilat)を上れば感動が待っている

▼散歩道を抜けると高さ100m超えのピラ砂丘がいきなりお迎えしてくれますが、上りやすいように階段が設置されていました。

写真で見るとなだらなだらかな丘に見えるけれど、実はそうではない。


▼森林側の砂丘は急斜面なので階段がないと上るのが厳しいからです。

もちろん階段を使わずに上る事もできますが、心臓破りの坂です。


▼ちなみに階段の下から撮った写真では、こんな感じになります。

夏の午後は地獄になる予感。みなさんゼエゼエしながら上っていく。


フランスの妊婦さんやママさん達はアクティブな方が多いので、大きなおなかで階段を上っている人や、抱っこ紐で赤ちゃんを抱えたまま、この階段を上っている方たちも多くいました。

ピラ砂丘(Dune du Pilat)の頂上から眺めるパノラマ

▼ピラ砂丘最大のハイライトは、何といっても頂上から眺める大パノラマです。

ブレブレだけどこれがピラ砂丘の頂上です!
頂上に着いたのは朝の10時過ぎ、既に多くの人で埋まっていた。


▼砂丘の頂上から見渡す森林と海。晴れ晴れとした青い空も気持ちが良く、海岸沿いに3キロ続く砂丘の上をずっと歩いていく事も出来る。

階段を上って直ぐの所は人が多いので、人混みを避けたい人はこのまま進んでいこう。


▼頂上から静かに海を眺めている人が多い。

この瞬間を日本の母に見せたいと思い速攻で写真を送る。ピラ砂丘はそんな場所だった。


▼森林側は神秘的で人間がちっぽけに感じてしまう。

森林側は急なので、下るには中々の勇気がいる。

森林を浸食しているピラ砂丘

実はこのピラ砂丘、季節によって頂上の高さが変わったり(100~115m)、内陸部にちょっとづつ移動しています。

西側から吹く風が砂を運んでいるからなのですが、そのせいで森林がちょっとづつ浸食されているのです。


毎年毎年、サッカーピッチと同じ面積の森林を侵食している砂丘。

じわじわと内陸部に進んでいるピラ砂丘。


▼ここを下って行ったところが駐車場への戻り道に繋がる入り口なのだけど、あと何十年かしたら、この森林ギリギリの所に砂丘の壁が迫っているのかもしれない。

我が家には高所恐怖症が2人いますが、ピラ砂丘の頂上は怖くなかったよう。

海側まで下って海水浴もできる

ちなみにですが、海側に下り海水浴を楽しむ事もできますが、

▼時間帯によっては潮が引いているので、ゴツゴツした小岩がそこらへんに見えるときもあります。

どうせなら満潮の時にいくのが一番きれいかも。


▼下ってきた砂丘をまた上っていくのもキツイけど良い思い出になります。
※注意したいのは、真夏日の正午過ぎ~17時くらいは砂が熱くなります。

階段なしで頂上までたどりつくのに30分かかる。
上りの途中、私と同じようにバテていた他のママさんと目が合い励ましあう。


ルイゴーム通り(Avenue Louis Gaume)に駐車して、階段「Escalier la Corniche」を使って下りてくることも可能。奥に見える建物を少し行くと階段への通り道があります。

ピラ砂丘への行き方

ピラ砂丘への行き方は、車以外の他にも、ボルドー「BORDEAUX ST JEAN駅」からTERの列車に乗ってアルカション「ARCACHON」で下車。

アルカション駅からは、BAÏAが運行しているバス「DUNE EXPRESSE・1番線・6番線(曜日・季節によって時刻表が異なる)」で行く事ができます。

ピラ砂丘へ向かうバスの時刻表

ピラ砂丘近辺のバス停留所マップ

アラカション⇔ピラ砂丘のバスチケットはバス運転手から直接買うことができるし、1ユーロ(1時間)です。


詳しくはBAÏAのサイトで確認ください。

Baïa
Retrouvez toutes les informations pratiques sur le réseau de bus Baïa, transport du Sud Bassin d'Arcachon : horaires, plans, tarifs et calculer votre trajet.

ピラ砂丘のサイト

https://www.ladunedupilat.com/

おわりに

ちょっと行って帰ってこようと軽い気持ちで行ったピラ砂丘でしたが、居心地が良すぎて4時間くらい居座ってしまいました。

車で行く場合、往復ともに渋滞はかなりの頻度で発生するので、時間にゆとりをもっていった方が良いです。ちなみに駐車場代は6ユーロでした。

ジモティーの話によると、一番ベストなタイミングは満潮時の19時以降なんだそう。(もちろん夏)

観光客がいなくなった後の静かな海岸で、ピラ砂丘を枕にして海に寝そべる事が出来るそうで至福の時と言っていましたが、

確かに夏の午後は砂がとても熱くなるので、砂丘の上り下りに苦労するかもしれません。

▼ピラ砂丘のすばらしいが最大に詰まった動画はオフィシャルからどうぞ!