(アイキャッチ画像:PexelsによるPixabayからの画像)
世界中でコロナウィルスが猛威を振るっていますが、フランスのコロナ新規感染者数は19,753人/1日(2021年1月12日)
当初の目標であった1日あたりの平均感染者数(5000人)を大きく上回っていて、現状を見る限り収まる気配は全くありません。
現時点(2020年1月14日)のフランスでは、
- 夜間外出禁止発令中
- 映画館・美術館・などの文化施設は閉鎖中
- レストラン・バーなどは持ち帰りのみ営業中
- スポーツクラブも閉鎖中
- スキー場のリフトは使用できない
など、様々なコロナ感染対策措置が取られいます。
なので、クラブやバーに出かけて仲間と騒いだり、大勢の人と一緒に音楽を聴きながら激しく踊ったり、濃密接触のリスクが高い箱型イベントは厳禁中の厳禁なのですが…
もしかしたら…
夏のイベントシーズン時には、ひょっとしたら可能になるかもしれないお話です。
500人規模のコンサートでコロナ拡散リスク検証をしたスペイン
フランスの話をする前にちょっとスペインの話です。
実は2020年12月中旬、バルセロナのクラブで約500人規模のテストコンサートが行われました。
Encouraging report back from @Primavera_Sound‘s test live event (with no social distancing) in Barcelona. Let’s hope Ireland shows similar ambition to help relaunch our beleaguered events industry https://t.co/I7RJLbU9MD
— Give Us The Night (@GiveUsTheNight) January 7, 2021
さすが夜遊びの国スペインですね、テストが大胆です^^
3密状態のコンサート(会場はクラブ)でソーシャルディスタンスなしに人々が集まったら…
ちょっと考えるだけでも悪い予感しかしないテストですが、意外な事によい結果になったようで、ツイッター上では朗報として記事が拡散されていました。
コンサートでのコロナ拡散リスク検証法と結果
このテストコンサートでは、
- コンサート入場前に全員が抗原検査を受ける(入場できたのはネガティブの人のみ)
- 会場の中ではマスク(FFP2 )着用が義務
この2つだけが条件で、コンサート会場に入場できる人をネガティブの人だけに限定してテストを行っています。
入場者全員、マスク着用の義務はありますが、ソーシャルディスタンスの措置はなしでした。
そして、このコンサートの8日後。
参加者全員はコロナの再検査を受けていますが、463人全員が陰性反応を示した為、この大規模なテスト・コンサートは成功したと伝えられました。
記事によっては、500人規模だったり、1000人規模と紹介されていたり、同じメディアでもバラつきがあったんですが、1000人規模と紹介していたこちらの記事のリツイートには、「コンサートに行けるんじゃないか」のようなワクワク感がつまったコメントがチラホラとみる事ができました。
コロナ拡散リスク、テストコンサートにフランスも興味深々
このスペインで行われた検証結果について、仏文化大臣(Roselyne Bachelot)も「非常に興味を持っている」とコメントし、今夏のフェスティバルについても「実現できるようにしなければいけない」と肯定的な意見を述べてます。
最低限必要な厳しい条件付きの入場措置(抗原検査など)をどのように進めていくか?専門家と相談した上で、フランスでも3月か4月にテストコンサートを開催し、夏のフェスティバルにむけて企画を進めることができるようにしたいと、可能性を示唆しています。
もしフランスでスペインと同様のテストコンサートが実施され、検証の結果「感染者がゼロ」であれば、夏のコンサートやフェスティバルなどの大型イベントはあり得るかもしれません。
▼ソース