Photo by Hudson Hintze on Unsplash
パリの豪華な街並み、歴史ある街並み。
歩いているだけでも、
「ここはパリなんだ! 」 と実感するような、
パリにはウキウキ感が抑えられない、素敵な通りが沢山あります。
今回はパリ12区にある、とある通りにまつわるお話です。
パリのカラフルな街並み
統一されたシックなアパートが立ち並ぶパリ。
街の中心地も全体的に落ち着いた感じが多いです。
高級住宅や高級ブティックが立ち並ぶ地区はもちろん、ハイソな雰囲気がでていますが、
カラフルな街並みで有名な場所って、パリのどこらへんですか?
パリにカラフルな街並みってあるんですか?
と疑問に思う人も多いはず。
とある12区にある通り
圧倒的にアパートが多いパリにおいて、
お家の存在はとても珍しい上に、
パリでは珍しいカラフルなお家が立ち並ぶ通り。
ちょっとカリブ海の島にある通りのようですが、
足元はしっかりとパリの石畳です。
旅行者を惹きつける魅力がこの通りにあります。
フォトジェニックな通り
Pour le plaisir des yeux #RueCremieux @Anne_Hidalgo @jfmartins @egregoire @Mairie12Paris @BacbacDelphine pic.twitter.com/AjIJOtpiAI
— Association cremieux (@Associationcre2) 2019年3月30日
人気が出たのはいつ頃からなのか?
インスタグラムでこの通りの名前を入れてみると、
現在、32,824件もの投稿があります。
フォトジェニックな通り=インスタ映え
この口コミからどんどん噂が広がっていき、
観光地でも何でもない、お店もない、
一般家庭の家の前の通りが、
旅行者、主に写真を撮る人であふれかえっているのです…
住民の怒りが大爆発
毎日毎日、朝の6時から一日3,000人がやってくるこの通り。
#RueCremieux encore une fois vous nous abondonnez et nous demandez de faire la police – que faut il qu’il arrive pour que vous nous proposiez des solutions ? @jfmartins @Anne_Hidalgo @egregoire @le_Parisien @franceinfo pic.twitter.com/yBt4HR2mBZ
— Association cremieux (@Associationcre2) March 30, 2019
これが自分が住んでいる家の目の前で起こったら…
毎日毎日、知らない人が家の前で写真を撮っていたら…
ある日玄関を開けた時、
こんな人がいたら…
知らない人が家の前でパンツ干し始めたら…
毎日毎日、わけの分からない人が一定数いたら…
通りにくまもんがいたら…
常識を超えた範囲で侵入してくる人たちが後を絶たなくなったのです…
住人の苦悩
自宅前の通りが大学サークルのような飲み会で、朝から晩まで賑わっている…
実は写真をとってインスタに投稿しているだけではなく、
何かしらのイベントや撮影会、結婚式などが毎日行われています。
以前より住人と旅行者の激しいバトルが問題になっていたこの通り。
この通りの日常や住人の苦悩
↓↓
「Club Crémieux」
「Association cremieux」
もしここにお家があったのなら、怒りとストレスで爆発しそうです。
通りに静けさを取り戻したい、ただその一心
各お宅の前には、「写真・動画の禁止 」 を求める張り紙があちこちにあります。
さらにその写真をインスタ・ツイッター・fecebook・youtubeなど。
このお家の写真や動画を投稿する事を止めるように書かれています。
Faute de réponse promise avant fin mars les habitants de la Rue Crémieux tentent le système D avec un peu d’humour… une réponse un de ces quatre @jfmartins ? pic.twitter.com/0jh7AYCl0v
— Delphine Bacbac (@BacbacDelphine) 2019年3月30日
通りの写真をSNSに投稿、一枚ごとに罰金135ユーロ
今後の写真・動画の撮影について。
あらゆるツールのSNSを使って、この通りの画像・動画のアップをした場合、
投稿に使用した画像一枚あたり、135ユーロ(1万7千円弱)の罰金が科せられます。
既にパリ市が決定を下しているので、
これからはどんどん強気で厳しく取り締まっていって欲しい。
そしてこれからは、通りに住んでいる人たちに安らかな時間が戻る事を期待しています。