パリからフランス北西部ブレスト方面に500キロ移動すると、ブルターニュ地方の大穴場観光スポット「ぺロスギレック」
舌を噛みそうな地名なんですが、フランス大自然の宝庫がギュッと凝縮された、大迫力の自然景観を楽しめる場所なんです。
今回は、自然大好き、アクティブ派、プロカメラマンの方などなど、きっと大満足してもらえる場所、ぺロスギレックとその近辺の旅について紹介します。
ブルターニュ地方、人気ランキングで常に上位ランクインする観光地がぺロスギレック
フランス北西部に位置するフランス最大の半島、ブルターニュ地方。
入り組んだ海岸、透き通った海、数多くの自然保護区、独特の文化や歴史が訪れる人を魅了する地域なのですが、新鮮な魚介類、シードル、ガレットなどブルトン料理も有名で、旅行者数が年々増している場所でもあります。
そんなブルターニュ地方の中でもぺロスギレック近辺は、フランスで訪れるべき観光地として常に紹介されている場所なので、遠くても行く価値がある観光地でもあるのです。
ちょっと、この下の地図を見て下さい。
ぺロスギレックとは大体このgooglemapに表示されている地域をさすのですが、海岸沿いになぞった緑色の線が確認できるでしょうか?この緑色の線は、GR34と呼ばれる散策道です。
(※アイコンクリックで画像が出ますよ。)
ぺロス・ギレックの見どころ。下で紹介するランキングに入っている景勝地はアイコンが集中している箇所(薄い緑色の小枠)です。各アイコンクリックでイメージが出てきます。
実はこのGR34、ブルターニュ半島沿いにずっと繋がっている散策道なのですが、クライマックスの場所が、ぺロスギレックのトレストラウ(Trestraou)海岸から隣町プルマナック(Ploumanac’h)の港までの区域で、ここは自然保護区に指定されている場所でもあります。
距離にすると片道4キロ程度、淡々と歩けば往復8キロの道のりをおよそ3時間かけて散策できますが、歩いているうちに壮大な自然景観が次から次へと見えてくるので、感動のあまり足が止まってしまい、滞在時間が3時間では済まない散策道なのです。
2018年だったか、どこかのサイト(覚えてない…)で調べた、ブルターニュで訪れるべき観光地TOP10を調べていたら、TOP10の内の5つは次の場所を紹介していたのですが、
- Grand Site Naturel de Ploumanac’h
- Sentier des douaniers
- Cote de Granit Rose
- Réserve Naturelle des Sept Îles(クルーズ、地図上の船のマークが出発地点)
- Ploumanac’h LIghthouse
実は、この5つの場所、上地図の緑色の線の所を歩けば、自然と辿りつける場所になっています。
つまり、ぺロスギレックを訪れれば、ブルターニュの名観光地トップ10の内、5つの場所を一気に巡れる濃厚な旅を堪能できるのです。
フランス観光の超穴場「ぺロスギレック~プルマナック」を散策してみた
ぺロスギレック(Perros-Guirec)近辺は、美しい砂浜が多くあるリゾート地ですが、夏には多くの家族連れで賑わい、この期間だけでも人口の8倍もの人々が訪れます。
人々のお目当ては、フランスの中でも最も人気のある散策道のひとつGR34。
海岸沿いに無数に点在するピンク色の花崗岩(かこうがん)に挟まれたGR34と呼ばれる散策道は、自然保護区の中にあり、ぺロスギレックのトレストラウ(Trestraou)の海岸から隣町のプルマナック(Ploumanac’h)の港までが最大の見せ場になっています。
▼壮大な景勝地なので、特に写真を撮るセンスがなくても素晴らしい写真が取れますよ。
▼気になる岩は登ってもよいのです。
▼花崗岩のド迫力を味わえるのもぺロスギレックの醍醐味
▼大自然の中なのでスニーカーがおすすめです
▼途中、今どの国にいるのかと迷ったりします。
▼至るところに砂浜があるので、途中で砂遊びもできます。
▼途中の休憩ポイント、プラージュ・サン・ギレック。砂浜を抜けて右手奥の岩があるところに向うと散策道が続きます。
▼車で移動してplage de Touronyからみたお城、潮が引いてるのでバンバン歩いてます。潮が満ちると船でしかたどり着けない孤島になり、より一層魅力が増します。
ぺロスギレックの大人気クルーズ、7つの島(Sept-Iles)をめぐる旅
そしてもう一つ。
散策道以外にもぺロスギレックを訪れるのならば、是非とも体験してもらいたいアクティビティがあるのです。
それは、Armor Navigationというクルーズ会社が運航するクルーズ船で、1912年以来保護された7つの島(Sept-Iles)をめぐるクルーズです。
大人気なので予約制。午前中出発のクルーズが島鳥さんが沢山いておすすめなのだそうです。
▼散策道からもクルーズ船が行き来しているのが見えますが、あれに乗ります。
Rouzic島、Malban島Bono島、Île aux Moines島、Flat Island島、Costans島、Deer島にクルーズ船で近づくのですが、これらの7つの島には20,000組以上の海鳥、27種の繁殖鳥が生息していて、フランス沿岸で最大の保護区となっている島々なのです。
そして一番の見どころは、ルジック島(Île Rouzic)なんですが、
▼この島は何が凄いのかというと、フランス唯一のシロカツオドリ群が観察ができ、島を覆いつくす島鳥たちに圧倒されてしまうところ。
実際に目の前で見ると、無数の島鳥が頭上を飛んでいて鬼ヶ島に辿り着いたような大迫力で感動しました。
▼圧倒されているクルーズ船の乗客たち
私の下手くそな写真では伝わらない迫力なんですが、クルーズ船には複数のプロカメラマンが乗っていたので、ここはフランスでも有数の絶景スポットなんだと改めて感じました。
ぺロスギレック発クルーズの料金
クルーズ船は、Île aux Moines島へ立ち寄る散策ありのコースか、散策なしのコースかを選べます。
ぺロスギレック発クルーズ 散策あり(2時間30分)
散策ありは2時間30分の所要時間です。
大人(12歳以上) | 22,5ユーロ |
子ども(3-12歳) | 15,5ユーロ |
3歳以下 | 無料 |
ぺロスギレック発クルーズ 散策なし(1時間45分)
自然保護区の島なのでワンちゃん連れの方は散策無しのコース限定になります。
大人(12歳以上) | 18,5ユーロ |
子ども(3-12歳) | 12,5ユーロ |
3歳以下 | 無料 |
犬 | 3,5ユーロ |
ぺロスギレックの大人気クルーズを利用する際の注意事項
クルーズのチケットは予約制です。
- 海は生き物。予約していても当日の天候や荒れ具合によって出発時間が異なる場合があります。
- 1週間~10日くらい前にスケジュールが予告されるので急いで予約をしましょう。
- 夏休み期間の間はトレストラウ(Trestraou)海岸以外からも出発している船があります。
- 予約したチケットは遅くとも30分前までに現地で買いましょう。
立ち寄る島にポイ捨て厳禁
訪れる島はすべて自然保護地域です。
ポイ捨てはもちろんの事、石ころ一つ持ち帰りはできません。
船内にトイレ・飲み物販売はない
船内には何もない模様
船酔い
前方はかなり揺れます。船酔いしやすい人は後方がおすすめです。
ブルターニュの人気観光地「ぺロスギレック」を網羅したモデル旅
ぺロス=ギレックには朝9時前入り 船の出発30分前までにはトレストラウ(Trestraou)海岸に到着 |
9時30分 Armor Navigation 7島(Sept Îles)のクルーズへ お勧めは一つの島に立ち寄り45分散策がつくプラン(2時間半コース) |
12時00分 お昼 (トレストラウ海岸にレストラン、軽スナック販売、アイスクリーム屋が多数あり) |
13時30分 GR 34の散策へ 大人の足で往復3時間(TrestraouからPloumanac’h間) クルーズ船の乗車場所近くがスタート地点の模様。 (メインスポットは青い駐車場のマーク以降~Ploumanac’h間) 散策中の休憩ポイント (Plage Saint Guirec前にレストラン、軽スナック販売、アイスクリーム屋が多数あり) |
18時30分 ホテルへ |
ぺロスギレックのホテルと行き方
大体のおおまかな宿泊費を見てみましょう。
ぺロスギレックの平均的なホテル代
大人2人 子供2人の場合(一部屋あたり 朝食無し)
ぺロス=ギレック近辺含む(2018年6月5日 現在)
最安値 | 88ユーロ |
最高値 | 523ユーロ |
ボリュームゾーン | 120~180ユーロくらい |
▼私は、Hôtel Les Costans, The Originals Relais (Relais du Silence)というホテルに泊まったら、朝食会場が海の前でかなり快適でした。
朝食つけて、家族4人で1泊180ユーロ前後だった記憶があります。
ぺロスギレックまでの行き方
車 | フランス北西部ブレスト方面に500キロちょい(早くて5時間) |
電車 | 乗り換え必須 乗り換え入れて3時間20分くらい 最寄駅は10キロほど離れたLannion駅 |
おわりに
フランスといえば、歴史的な街並みや芸術・文化などを先に想像しますが、自然豊かな国なので訪れるべき価値ある場所が各地に点在している国でもあります。
フランスの大自然をめぐる旅、熱くお勧めします。