終電間際の電車に乗ると飲み会帰りの酔っ払い多いですよね。
私は日本にいた頃、ほぼ毎日、遅い時間帯の電車に乗っていたので、自分も酔っぱらっていた事もあれば、いろんなタイプの酔っ払いに囲まれながら帰宅していました。
なので、様々なお酒がらみのトラブルを見たことがあるのですが、自分もそんなトラブルに巻き込まれてしまった経験もあります。
20代の頃に遭遇した姑息な酔っ払いと実際にやってみた対処について。
勇気を出して行動したら、こういう展開が待ち受けているよって結果報告と「泣き寝入り防止」を推奨する独り言です。
電車内で卑猥ないちゃもんを付けてきた酔っ払い
福岡の主要駅である、西鉄福岡駅を出発する最終電車。毎週金曜日の最終電車は、朝電のように人で混雑しているので、つり革を握って電車に揺られていた時の事です。
2つめの快速停車駅を過ぎた頃、50代後半くらいの体格の良いおじさんが私の真横にピッタリとくっついてきました。
最初は「他にもつり革沢山余ってるのに、なんでわざわざ人の横に来るんだろ…」としか思っておらずボーっとしていたら、横でそのおじさんが何かボソボソと言っている事に気が付きました。
初めは聞き取れない位の小さな声だったのですが、電車が4つ目の快速停車駅を過ぎ、つり革を握って立っている人もチラホラとまばらになってきた頃。
そのおじさんは私がいる方に体の向きを変え、今度は私にだけ聞こえるような音量で、
「お尻が大きい」
「スタイルはいいけど顔が60点」
この2つを呪文のように繰り返してきたのです。
窓に映るおじさんを確認してみると私をずっと見ているし、電車内の人の少なさに反比例しハッキリと聞こえるようにボリュームを上げていく姑息なおじさんに対し、
自分の中で、横にいた体格の良い中年男性の印象が『クソ爺』に変換しました。
そして「このクソ爺を絶対に捕まえてやる！」という意気込みに急変したのです。
けれども私が一言も発さないのをいいことに、そのクソ爺は私の耳元にだんだんと顔を近づけてきて、ずっと卑猥な言葉を言い続けます。
その間、私は窓に映るおじさんから決して目を離さず、このクソ爺が電車を降りる駅に自分も降りようと心に決めてました。
私が横に顔を向ければそのクソ爺の顔との距離が近すぎて、顔を向ける事は出来なかったけど、相手を見て嫌がらせを続けるその姑息な態度が気に入らず、メラメラと怒りが湧いてきたのです。
そして次の快速停車駅を過ぎたころ、そのクソ爺は突然、私の横を離れ歩き出しました。
なぜなら、その次の駅が降車駅だったので、その一つ手前の駅でカモフラージュの為に車両を変えていたのです。どこまでも姑息なクソ爺。
モヤモヤしながら、背後霊のようにピッタリと爺の後を追い、私も車両を変えました。
そしてその爺が2両目の車両に移動し長椅子に座った瞬間、私はその正面に立ち、
「さっき何て言った？」
と周りに聞こえる大きな声で発したのがトラブルの起こりです。
電車で遭遇した酔っ払いトラブル。嫌がらせの対処と仕返し
しかし糞爺は、
「あなたは何を言ってるの？私は何も言っていない。」
としか言わず断固として「知らない」と言い張ります。しかも…
「そんな事言ってない。私はもう電車降りますから。じゃ…」
と、そそくさと逃げようとしていました。
しかし私は、この爺を絶対に逃してたまるものか！の勢いで、
一緒に降りましょう。
と最終電車だったけれども、爺の後を追い無計画のまま一緒に降りたのです。
最終電車が去った大きな駅のホームには私と爺しかおらず、ますます爺は強気になります。
「私が君にそんな事言って何のメリットがあるの？」
ハッキリと覚えてないけれども、上のようなセリフで人をあざ笑うくらい、開き直った態度をとり始めました。
私は爺の思うツボ状態で、爺は余裕をかまします。
しかしこの時、私が非常に助かったのは、爺と私が揉めている場面を見ていた若い女性が、駅員さんに知らせてくれ、ホームまで駅員さんが駆け付けに来てくれた事なんですが、
その女性の助けが無かったら、私は爺を取り逃していたのかもしれません。
駅員の方が駆け付けてきてくれたので、私は事情を話し、爺も爺なりの嘘の事情を話し、話は平行線のままだったのですが、
駅員の方が、
警察呼びますか？
と警察を呼んでくれた辺りから状況が劇的に変化します。
電車内の迷惑トラブル。警察に通報した結果…
駅員の方が警察に電話をしてくれ、すぐに私服を着た2人組の警察が駆け付けてきました。
多分私が思うに、お一人は50代、もう一方は40代のいずれも男性で、いままで色んな経験をされている方だったろうと思います。
駅員の方がこれまでの経緯を話すと「分かりました」といい、慣れた様子で我々をパトカーに案内し、爺と私の2台に分けて警察署(うろ覚え)に行ったような気がします。
そしてそこで2部屋に分かれて事情を聴かれるのですが、
まず一人目の警察官の方に事情を説明した後、
今度は爺の事情を聞いていた二人目の警察の方にも同じように事情を説明します。
私の話は事実なのでブレる事がないのですが、爺の話はブレてしまったようです。
警察の方は爺の話の辻褄が合わないと感じたのか、
私の2度目の事情聴取が終わったあと爺の部屋に戻り
「本当のことば話さんかーーい！」
と爺に詰め寄っている声が聞こえてきました。
警察官というか取調官のようで、ドラマのようで怖かったですが、爺が悪いので仕方ありません…
そしてしばらくすると、
お酒が入ると出てしまう悪い癖
と言ったらしく、爺は自分のやった事を認めました。
その後、警察の人が爺の名刺を差し出し、
「お酒を飲むと時たまやっていたみたい。今、(爺の)奥さんに来てもらっています」
と言い、今後の事も聞かれました。
何かの罪で訴える事ができたようで「訴訟を起こすか？」と尋ねられましたが、
今までの爺の経緯が、
とぼける⇒警察に連れていかれる⇒辻褄が合わないので警察にこっぴどく怒られる⇒罪を認める⇒自分の名刺が小娘の手に渡る⇒奥さんが迎えにくる。
こんな感じになっていた為、
自分の中でイライラが解消され、訴訟はなしで。奥さんと鉢合わせしないように警察署を去りました。
暴力を振るわれたわけでもなく、これくらいの事で警察が対応してくれるのかなと思いましたが、泣き寝入りをせず、結果的に警察に通報してもらえてよかったです。
電車内での迷惑行為・ケンカ・暴力は無視せず警察に通報。すぐに駆け付けてもらう
最近某SNSで、バスの中で割り込みを注意したら10発以上殴られ、全治2か月(左眼窩底と鼻骨を骨折)の大怪我を負ってしまった方を見かけましたが、バスの運転手はドアを開けてしまい、犯人は逃走中です。被害者の方は犯人見つからなくて悔しい思いをしている反面、その犯人は何事もなく野放し中です。
迷惑行為・喧嘩、特に暴力は立派な犯罪です。
逃げてしまった後だと犯人捕まえるのが困難になるので警察の動きは鈍ります。
ただ目撃者の方がその場で力を貸してくれるのならば、これほど心強い事はなく、犯人逮捕にも繋がりやすいのです。当人同士は誰かに助けを求める余裕もないので、周りにいる人がすぐさま警察をよんでくれるとほんと助かります。
当時、私がトラブルに遭った時に、助けを呼びに行ってくれた女性には今でも感謝していて、駅員さんを直ぐに呼んでくれた有難さは身にしみています。なので、私がもし、そういった場面に遭遇したら、見て見ぬふりだけはすべきまい。被害にあった人が泣き寝入りをしないように、無視という名の放置は辞めようと誓いました。
お酒が影響して暴力・攻撃力が増す酔っ払いがいる
ただ、お酒が入っていると暴力的・攻撃力が増す人いますよね。
そういった場合は、正面から向かっていくのは危険なので、目撃者がダッシュで駅員さんの所まで行って、助けを求めるのが無難かもしれません。
私は一度、お酒に酔った中年男性が横に座っていた若い男性の肩にもたれながら寝ていた所を、その若者は駅を降りる瞬間に、中年男性をバックで殴り電車を降りていったのを見たことがあります。その若者はイライラしていたのか喧嘩上等体制で、中年男性がホームに降りてくるのを待っていました。
しかし、この中年男性はあまりの事に何が起こったのか把握していない様子で、自分が殴られたのか、夢の中なのか、その若者にも気づいていない様子でした。結局、そのままドアが閉まり電車は再出発しましたが、その男性に「あなたさっき殴られたんですよ」とも言えずどうしようかと悩んでしまった事があります。
結論「電車内の酔っ払い。嫌がらせとトラブルは冷静に対処する」
誰もいないホームなど、相手によっては危険な目に遭うリスクもあるし、その時の状況では捕まえたい一心でハイテンションになってしまうかもしれません。当事者同士はヒートアップしてるので、リスクにまで考えが及んでいないのですが、今考えると、なるべくなら冷静に対処して、周りの方に警察や駅員さんを呼んでもらうように対応してみると良かったのかなと思います。
被害にあった方を助けるには、その場にいた人の助けが必要不可欠です。
電車の中で絡まれた…嫌がらせされた…それくらいで通報できるのかな？
と思うかもしれませんが通報できます。
電車の中で嫌がらせ行為をしている人を撲滅するためには、通報された過去があり警察に記録が残ると、迷惑行為をする確率がグッと減るので、おすすめです。
