隣人が中国に里帰りをした時、
それはもう、ここぞとばかりに沢山の買い物をして、
持ち帰ったものを、一通りお披露目してくれます。
彼女に出会うまで、私が持っていた中国製のイメージは、
「安かろう悪かろう」だったのだけど、
今では「安くて高品質」になりました。
そして中国と言えば、
近代的な高層ビルが立ち並ぶ大都市と観光施設の充実、
水彩画の世界に迷い込んだような絶景と歴史を感じさせる場所。
電子マネーの普及に、おいしい料理など
世界第4位の大人気観光国です。
中国の首都「北京」はメガシティだし、国際線を利用する旅客者もどんどん増えてるよね、
そんな提案から約11年、
世界一大きい「北京大興国際空港(Beijing Daxing International Airport)」が北京に誕生しましたよ。
世界最大級の空港が北京に
北京にある中国最大の空港「北京首都国際空港」の旅客利用者は、すでに1億人を突破していて、いつも大混雑。
それでも空港利用率は年間5.4%ずつ上昇していく予定で、今後さらに需要が見込まれています。(IATA調べ)
さらに2020年代の半ばころには、中国はアメリカを抜き、世界最大の航空運送市場になるとも予測されています。
そんな事で「北京大興国際空港」 が2019年6月30日に完工したのですが、
見てみて!
空港がヒトデ型です。
空港までのアクセスがとっても便利
天安門広場から46㎞離れた、この新空港の広さは 700 000 m2
ヒトデの部分だけで、東京ドームの約15倍の大きさです。
とても巨大な建物ですよね。
ですが、チェックインカウンターから一番遠い搭乗ゲートまで8分で歩いていける設計になっているから、焦って走りまくる必要はないんです。
そして最大のポイントは、空路・陸路・鉄道でのトリプルアクセスが可能な事。
地下鉄はもちろん、
ターミナル下に超高速列車(新幹線)の駅ができる!
空港専用の高速道路も開通するんです!
とても便利だと思いませんか?
ちなみに新幹線が開通すれば、「北京西駅」から20分で着きます。
空港に到着して、重い荷物を持って、いったん空港を出て電車に乗って、新幹線に乗り継ぐ…
相当な苦労だと思います。
でもこれからは、もっとアクセスが便利になるはずです。
将来的な旅客数のキャパシティは世界一か?
「北京大興国際空港」 のオープンは2019年9月30日です。
ただすぐにフル稼働するわけでなく、将来的には滑走路を8本(民間7・軍用1)に拡張して旅客数を増やす予定です。
2025年の見込み数は( Wikipedia調べ)
- 年間旅客者数:7200万人
- 貨物取扱量:2000万トン
- 発着回数:62万回
2018年時点で、 世界一旅客数の多かった空港は、アメリカのハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港の1億700万人なのですが、
将来的に、この新空港はこの数字を超えるかもとも言われています。
とてつもなく規模のデカい空港です。
まとめ
この新空港が着工したのは2014年なので、約5年弱で工事が完了したことになるのですが、
そこの速さばかりが目についてしまいます。
私の住んでいるフランスでも、シャルルドゴール空港の第4ターミナル増設のプロジェクトがありますが、中国のようにこんなに早く急ピッチで作業は進みません。
とてもゆっくりとゆっくりと工事が進んでいくので、中国が羨ましく思います。
ちなみに、フランスではターミナルを一つ増設する工事の予定期間は、一部利用できるまでに7年。
フル稼働までに16年が必要とされています。
超巨大な空港が完工するまでの期間が5年弱とは、なんという猛スピード。
自宅近くの道路を4キロ仕上げるのに3年かかったフランスから見てみると、ほんとに羨ましい。
参考サイト:http://www.lefigaro.fr/economie/pekin-met-la-touche-finale-au-plus-grand-aeroport-du-monde-20190701