フランスでは、新築よりも中古住宅の購入が主流です。
築何十年たった住宅でも資産価値が十分に高いので、
住宅購入時より高く売れる場合がほとんど。
購入した中古住宅の内装が気に入らなければ、
自分の好きなようにリフォーム工事をすることが多いフランス。
今回はそんなリフォームにまつわるお話と「DIY」について紹介します。
フランスのリフォーム、DIY が当たり前
「DIY」と言えば日曜大工をイメージしてしまいますが、
フランスでの「DIY」は幅が広い!
ちょっとした水漏れなどは、自分たちでチョイチョイと修理するし、
トイレの水流が弱いかなと思ったら、タンク部分を解体して原因を探りながら解決していきます。
リフォーム業者に頼むことももちろんありますが、
自分たちですべてやってしまうのもフランス流。
なので時には、なんだか変な場合もあります。
自己流のDIYだから中途半端
なんでこんなに高い位置にコンセントがあるんだろう…
なんでフローリングに段差があるんだろう…
なんで壁の位置をずらしたんだろう…
なぜだろう…。
なぜなら素人さんの思い付きで「DIY」しているからです。
壁のペンキ塗りやタイル・フローリングの貼り付け、台所や浴槽の取り付けといった水回りのリフォームまで。
なんでも自分でこなしてしまいますが、
機能は考慮されていない場合もあります。
時には電気の配線を行ったり、配管工事をやってみたりと、後々その住宅を購入する立場の人からみれば、ものすごく怖い事をしている場合もあります。
DIYはセンス力も大事
自分でリフォームを行う場合はもちろん、
例え業者にリフォームを依頼したとしても
床にどんなタイルやフローリングを張るのか?
壁の色は何色にするのか?
間取りはどうするのか?
全体の設計はもちろん、居間・キッチン・部屋・お風呂・トイレ・廊下まで
デザインを決めるのはすべて自分です。
なので確実に家主のセンスが住宅に現れます。
家主のセンス力によって、住宅の価値が上がることもあれば、
センスの無さによって、住宅の資産価値が下がることもあります。
住居のリフォームをしたい場合、
トータル的なデザイン力が大事になります。
DIYの仕上がりは、家主の性格に反映される
デザイン力・機能性そしてもう一つ気になるのは
リフォームの仕上がりです。
面白い程、家主の性格の細かさが内装の仕上がりに現れます。
性格が大雑把な家主の場合、リフォームの仕上がりも雑です。
- 二重にも三重にもなった壁がみを剥がさず、ペンキを塗る。
- ペンキがダマになっている。
- そもそもペンキの塗り方が中途半端。
- マジックで色あせた柱を塗りつぶしている。
- 床のタイルを剥がさず、その上からフローリングを居間だけにはる。
- ドアが閉まらないまま。
- 板の寸法があっていないまま、接着剤ではりつけている。
- 窓の隙間を黒い粘着性のあるゴムで埋める。
そんなこんなのなんちゃって自己流リフォーム。
下手の横好きの人も多く、週末のホームセンターはいっつも人でいっぱいです。
フランス大手企業とのリフォーム・トラブル
なんでもかんでも自分でリフォームする事が多いフランスですが、時にはプロの手が必要な時もあります。
DIYが当たり前の世界で、高いお金を出してプロにお願いする。
「 窓・窓枠 ・雨戸」の発注と、それぞれの取り付け作業を依頼してみましたが、
出来上がりを見てビックリ!
DIY以下に仕上がってしまいました。

今まさに現在進行中のリフォーム・トラブル。

今後どういった対応をしてくれるのか、フランス企業の対応を綴っていきたいとおもいます。

フランス大手企業「Leroy Merlin」
こんな中途半端ぶりな仕事をしてくれた会社は、
フランス大手企業「Leroy Merlin」。
Leroy Merlinは、フランスを代表するホームセンターで、世界12か国に290以上の店舗を展開している大規模小売店です。
「DIY」に限らず、本職の人も通うくらいの品揃えなので、
素人さんでも知識さえあれば、この店舗においてある商品で「 家を丸ごと一軒 」作る事ができるくらい品揃えが豊富なお店です。
一応、顧客対応に力をいれている会社
Leroy Merlinは顧客対応に力を入れている会社で、2016年の調査によると「フランスで最も人気のあるDIYブランド ( OC&C Strategy Consultants調べ ) 」とランク付けされている会社。
そして2017年にも「Prix Excellence Client 」を受賞。
この賞は、顧客に満足のいくサービスを提供することで成功した企業、顧客満足度の高い会社が受ける賞です。
フランス企業でこの賞を受けているその他の企業は、
- Decathlon
- ING Direct
- Nature&Discoveries
- Nocibé
- Picard
もちろん日本のサービスは世界一なので、日本人から見るとサービスの質は普通以下です。
フランスでは、サービスの質がいい!
と評価されている企業です。
フランスの超優良企業が今後どのような対応をとってくれるのか追跡してみたいとおもいます。
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