フランスのバカンス期間はいつ?旅行の安い時期を「最新」カレンダーでチェック!

お役立ち情報

フランスはバカンスになると本気を出すので、休みの設定をみても細かい仕組みが設定されていることがわかります。

下にある表は2020-2021年度、バカンスカレンダーの場合。

2020年度の学業の始まりは9月1日(火)です。

出発する予定日によっては、たとえ同じツアーでも繁忙期・閑散期により料金が全く違いますよね。

日本の場合、最も旅行代金が高騰する時期は、お正月前後と8月のお盆前後の1週間、ゴールデンウィークの期間が挙げられますが、

さて、旅先のフランスはどうでなんでしょう?

ホテルが値上がりする時期はいつなのでしょうか?

フランスでの旅費の値上がり・観光地の劇混み時期を調べるには、「バカンス期間」が重要なカギを握ります。

バカンス期間を避ければ旅費は格安になる!

バカンス期間を考慮すれば,旅費は格安に
バカンス期間を考慮すれば,旅費は格安に

日本の子供たちの学校にお休みがあるように、フランスの子供たちにもお休みがありますが、日本とフランスの学校休暇について大きな違いは一つ。

それは、

休みがべらぼうに多い事です。

子供が学校お休みの間、大人はどうするの?

と思うかもしれませんが、

大人でも有給が最低5週間ある国です。

会社によっては6週間だったり7週間だったり、長く同じ会社に勤めていると1週間の有給がプラスされる特権などもあるので、正直なところ有給が5週間と聞くと少ないね…

と思うフランス人も結構いるほど、フランスで働く人は皆、有給をたっぷりと持っています。


そして、フランス人が長期休暇を過ごす際の合言葉、それがバカンス「Vacances」です。


スペインを『情熱の国』と言うのなら、フランスは『バカンスの国』

フランス人の多くは、バカンスに出かけるために家計を節約するほど、バカンスにかける情熱は並大抵のものではありません。

ちなみにですが、フランス人の夏のバカンス予算は2000~3000ユーロ/(一世帯)が平均で、日本円で換算すると23~35万円ほど。大体これで1月のお給料が吹っ飛んでいる家庭も多いですが、それでもバカンスはバカンスなのです。

フランス人がケチと言われるのも、すべてはバカンスとマイホーム費用の捻出の為と言っても過言ではないのです。


この国においてバカンスとは働く人すべてに与えられた権利なので、有給消化率はほぼ100%。

特にファミリー層は、子供の学校休みに合わせて休みを調節するので、この期間はどうしても料金が爆上げになってしまいます

それ故に旅費を格安にしたい場合学校の長期休暇期間=バカンス期間を外す事が必須となってくるのです。


こちらもどうぞ ▼祝日にからめたフランス流のバカンスの取り方。5週間の有給を60日休暇にするテクニック。

フランス旅行でチェックしたい「バカンス期間」はいつ?

あまり知られていない現地のバカンスシーズンですが、人気観光地や観光施設では、数多くのイベントがあるので楽しさが倍増する反面、どこに行っても人でいっぱいになります。

特にフランスの場合、年の1/3くらいの期間がバカンス期間にあたるので、「えっ、この時期に?」と思うような時期でも混雑しています。そして旅費の値上がり方、予約の取れなさも半端ではありません。

フランスの繁忙期は現地校のバカンス期間によって左右されるので、毎年発表されるバカンス期間は必ずチェックしときましょう。

フランスのバカンス期間は年5回

海外旅行に行く場合、必ずチェックして欲しいものに「現地のバカンス」というものがあります。

フランスの場合、繁忙期・閑散期の見分け方は「現地校のバカンス期間(長期休暇期間)」を知ると便利です。

  • バカンス期⇒繁忙期
  • バカンス期以外⇒閑散期


バカンス時期「Vacance scolaire」は年5回あります。

  • Vacances de la Toussaint 「トゥッサン ( 諸聖人の日 ) 休み 」
  • Vacances de Noel 「クリスマス休み」
  • Vacances d’hiver 「冬休み」
  • Vacances de printemps「春休み」
  • Vacances d’ete 「夏休み」

一番バカンス期間が長い夏休みは8週間その他は2週間のお休みです。


フランスの学校はお休み期間が非常に長く、一年の内36週間しか学校に行っていないので、なんと残りの16週はお休みです。学校の先生達も丸々お休みなので、教育機関で働く人たちもこの時期にバカンスを取得します。

さらに毎週水曜日も学校はありません。

例えば、フランスの美術館によったとき「あれ?平日なのに子供多いな」と感じた事がある方もいらっしゃると思いますが、まぎれもなくそれは水曜日です。

毎週水曜日は子連れで混雑しています。


学校がお休みになる期間を「Vacance scolaire(バカンス・スコレール)」と言いますが、年16週あるので、親はこの休みに合わせてバカンスをとるところがほとんど。

なのでこの期間、フランスを出発する国際線の料金やフランス国内の観光地にファミリー層が多くなり旅費が高くなってしまいます。

フランス旅行が安くなる時期

フランスの繁忙期を調べるに便利な「バカンス」は、「最新のバカンスカレンダー」でチェックして、いつ安く旅ができるのか調べてみましょう。

下で紹介するお休み期間が「繁忙期」になるので、安く旅をしたい場合はこの期間を外してください。

フランス発→海外、もしくはフランス国内の旅費を抑える事ができます。

フランスの最新バカンスカレンダーの見方「2021-2022年版」

バカンスになると本気を出すフランスは、バカンスの仕組みがとても細かいです。

下にある表、2021-2022年度のバカンスカレンダーの例を見てみましょう。

2021年度の学業の始まりは9月2日(木)です。

始業日2021年9月2日(木)
トゥッサン休み2021年10月23日(土)~11月7日(日)
クリスマス休み2021年12月18日(土)~2022年1月2日(日)
冬休みゾーンA 2022年2月12日(土)~2月27日(日)
ゾーンB 2022年2月5日(土)~2月20日(日)
ゾーンC 2022年2月19日(土)~3月6日(日)
春休みゾーンA 2022年4月16日(土)~5月1日(日)
ゾーンB 2022年4月9日(土)~4月24日(日)
ゾーンC 2022年4月23日(土)~5月8日(日)
ポンする日2022年5月25日(水)~5月29日(日)
夏休み2022年7月8日(金)~


冬休み・春休みは、なんで3色にわけているの?

と初めて見た方は思うかもしれませんが、ここがフランスの学校休みの違うところ。

この期間は各地域が3交代ゾーン制でバカンスをとります。

ゾーンA Besançon, Bordeaux, Clermont-Ferrand, Dijon, Grenoble, Limoges, Lyon, Poitiers
ゾーンBAix-Marseille, Amiens, Caen, Lille, Nancy-Metz, Nantes, Nice, Orléans-Tours, Reims, Rennes, Rouen, Strasbourg
ゾーンC Créteil, Montpellier, Paris, Toulouse, Versailles

フランスをA~Cの3つのゾーンに分けて交代でバカンスをとれば、

観光地の混雑を避けれるからです。

残りの10月のお休み( トゥッサン休み )・クリスマス休暇・ポンする日・夏休み期間は、フランス全土がバカンスになります。

ちなみに、パリは緑文字のCゾーンに入ります。

フランスのバカンス・カレンダー「2020-2021年版」

始業日2020年9月1日(火)
トゥッサン休み2020年10月17日(土)~11月1日(日)
クリスマス休み2020年12月19日(土)~2021年1月3日(日)
冬休みゾーンA 2021年2月6日(土)~2月21日(日)
ゾーンB 2021年2月20日(土)~3月7日(日)
ゾーンC 2021年2月13日(土)~2月28日(日)
春休みゾーンA 2021年4月10日(土)~4月25日(日)
ゾーンB 2021年4月24日(土)~5月9日(日)
ゾーンC 2021年4月17日(土)~5月2日(日)
ポンする日2021年5月12日(水)~5月16日(日)
夏休み2021年7月6日(火)~

フランスのバカンス・カレンダー「2019-2020年版」

始業日2019年9月2日(月)
トゥッサン休み2019年10月19日(土)~11月3日(日)
クリスマス休み2019年12月21日(土)~2020年1月5日(日)
冬休みゾーンA 2020年2月22日(土)~3月8日(日)
ゾーンB 2020年2月15日(土)~3月1日(日)
ゾーンC 2020年2月8日(土)~2月23日(日)
春休みゾーンA 2020年4月18日(土)~5月3日(日)
ゾーンB 2020年4月11日(土)~4月26日(日)
ゾーンC 2020年4月4日(土)~4月19日(日)
ポンする日2020年5月20日(水)~5月24日(日)
夏休み2020年7月4日(土)~


ちょっとした疑問 ▼【ポン】って何?ポンする日ってどうゆう事?フランスのバカンス用語「PONT」について

人気の観光地、ホテルの料金比較

予算が高騰する時期は、上の表に記したバカンス期間すべてが入るのですが、その中でも値段が特に高騰する時期は、

7月14日(祝日)の前日から8月31日までの各人気観光地(特に海沿い)、冬休み期間のスキー場付近、各地で有名イベントがある時期が相当します。

ホテル予算が激高になる時期は?比較してみた


例として、ニースで人気のホテル、オテル スイス(Hôtel Suisse Nice)さんを調べてみました。

ホテルはニースビーチの目の前!

非常に立地の良いこの4つ星ホテルは、常にニースの人気ランキング「TOP10 」にランクインしていますが、大人2名で1部屋利用した場合、1泊2日(素泊)1部屋の料金は以下の通りになります。

チェックイン 11月10日(日)最安値 15,045円 (3/8調べ)
チェックイン 7月14日(土)最高値 38,318円(3/8調べ)
(トリバゴ調べ)


バカンス期間の料金は、通常期に比べると大体2,5倍になりました。

フランスを旅行するベストな時期は?

今までは旅費の面だけでお話しましたが、

ただ安いだけで旅計画を判断してしまうと、少し後悔してしまうことがあります。

バカンス中でも10月は比較的安い

バカンス時期の中で比較的お安く旅ができるのは10月の「トゥッサン休み」。

春休み期間よりもお値段が優しくなっていますし、人も少なめでおススメです。

夏休みのロングバケーションで発散している人も多く、10月に再びバカンスに出発する人も少ないようです。

飛行機やTGVが安くなる時期

やはりバカンスカレンダーに記した日程以外に移動するとグッと値段を抑える事が出来ます。

ただ国際線のフライトの場合、長期休みが始まる1~2週間前からチケッド代が高騰しています。

帰省客の多い期間、冬休みが始まる1週間ほど前、夏休みが始まる1~2週間ほど前からすでに繁忙期料金が適用されています。

最低でも半年前くらいに予約を取っておくと、バカンス期間中であっても思うほど高くなっていないので、早め早めに準備しておきましょう。


比較サイトで格安航空券をさらに安く買う方法

フランスの閑散期

例えば1月にフランスに来る場合、

セールの時期なので冬物・バック・ブーツとか高品質なものが安くなるメリットがあります。

どんな高級ブランドもセールの対象になるので、飛行機代が浮くほど安くブランド物を買うことが出来ますが、やっぱり寒い。

足裏からくる底冷え、そして心臓がクゥーっと収縮するほどの震え、観光どころではない寒さが襲ってきます。

せっかくエッフェル塔に登ったとしても、風が吹きつけて早く下に降りたい一心です。

2月もそう。

3月もまだまだ寒いフランス。

春先だからといって日本の服装のままフランスに来てしまうと、たまに凍る日があります。


寒くなるとトイレが近くなる方、なおさら要注意です。

冬の閑散期は、ホテル料金も飛行機代もお安く済むし、混雑がそこまで激しくないので比較的ゆっくりできますが、寒さと戦わなければいけません。

フランス観光のベストな時期

フランス観光にベストな時期でバカンス期間に被らない時は、

緑が多くて比較的過ごしやすい5月・6月 。

夏の余韻が残る9月
もまだまだ天気が良い日が多くておすすめです。

気温がぐっと下がり始める10月のバカンス前も展示会などの催しも増え、ご飯も美味しくなるし、旅行に快適な時期です。


でも正直なところ、やっぱり夏が一番かなと思います。

太陽が昇って暖かくなればテラス席に座ってお茶やご飯を食べたり、

夜22時くらいまで外は明るいので一日をフルに活用できたり、

夏の音楽フェスティバルが開催されていたりと沢山の魅力がまっています。

パリが空いてる時期は夏

特に8月になると、パリにはパリジャンがいなくなり、パリ近郊の町にいたってはガラガラです。

みんなバカンスに出かけているのです。

会社によって、夏休期間中に2~3週間のバカンス取得を推奨しているところもあり、日頃働きづめの人でも比較的夏のバカンスは取りやすいメリットもあるので、パリから一斉に各地に人が飛び散っていきます。

なんで夏の観光地や海沿いのリゾート地は、人・人・人で人でいっぱい。

逆にパリでは驚くほど走っている車が少なくなります。

パリの人気観光地は相変わらず人が多いですが、ジモッチがいなくなるので、地元人御用達のカフェやお店などは、軒並みお休みになります。

パン屋さんや八百屋さん肉・魚屋さんなど、地元密着型のお店も営業をお休みしているところが多くなります。

お目当てのレストランやお店が閉まっている不便はあるかもしれませんが、パリの有名観光地を除けば比較的空いています。

モンサン ミッシェルが空いてる時期

人気観光地モンサンミッシェル、1・2月は閑散期なので比較的空いていますが、やっぱり寒さと風にやられます。

大混雑する夏に比べるとゆっくり見る事が出来ますが、それでも寒い。

寒くて観光どころではなくなるし、景色もどんよりしてるし、駆け足でバスに戻りたくなります。

よくモンサンミッシェルが安くなる時期は?

と聞かれますが、個人で行く場合、入場料は一年を通して同一料金です。

閑散期は営業していない事もあるので注意

地方に行くと、お城・動物園・遊具施設・観光客用の乗り物など、冬場の人が少なくなる時期は営業していなかったり、夏だけしか営業していない場合もあります。

バカンス期間中の観光地はどこも劇混み

冬休みはスキー場が、

夏休みには海沿いのリゾート地が劇的に高くなり、

クリスマス休み突入前後の主要駅や高速道路は大混雑。

ポンする日もホテル料金が高くなる4日間です。

この日程以外でも、世界的に有名なフェスティバルやイベントが開催されている場合、例外なく宿泊料金は高騰します。

例) クリスマスマーケットが有名なアルザス地方の12月など。


各シーズンごとの人気観光地は激混みで、

人気ホテルは1年前からの予約、もしくはリピーター限定の所もあります。

観光地の人気レストランやクルーズなど席に限りがあるところでは事前の予約が必須になるので、行きたい場所があれば早めに確保しましょう。

日本からも人気の観光地、コート・ダジュールのエズなど小さくて素敵な村は、想像するのが大変な人混みです。

まとめ

海外旅行に行くとき、旅行会社でツアーを申し込んだり、海外航空券とホテルを別に手配して自由な旅プランを練ったりと、人によって旅の仕方や目的は様々。

けれども旅の行程が同じならば、できるだけ安い時期を狙って予約したいですよね。

美術施設の入館料やレストランでの飲食費はいつ行っても同じですが、交通費や宿泊費は2倍も3倍にもなり大きな出費に…

安い時期に旅行をするメリットは旅費が抑える事だけでなく、人気の場所に比較的入りやすくなったり、待ち時間を短縮出来たり、人ごみを自然と避ける事ができます。予約の取れないホテルなども、閑散期ならさっくり取れてしまう事だってあるからです。


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